マルチカメラ収録&配信のHDスイッチャーを新規に導入した。Roland V-60HDである。VRではなくVシリーズなのでUSBなどによるストリームには対応していない。あくまで映像スイッチャーである。
型番と入力数は関係あるような関係ないようなRolandであるがV-60HDに関しては6入力となっている。ボタンは8個あり8入力に見えるがスチル(しかもbmp!)を割り振れるボタンが2つありふた絵などに使える。HD-SDIが4系統とHDMIが2系統の6入力スイッチャーが仕様。6に関してはHDMIとRGBを設定で切替えることが出来る。VC-1-SCが内蔵されているような感じでこのあたり周辺機器が減るのはありがたい。

RGBにした場合にはEDIDを送信してくれるので接続したPCが指定の解像度をだしてくれる。5と6の入力にはスケーラーがついているのでシステム解像度とは関係なく様々な解像度を受け入れてくれるのはありがたい。

入力段で5と6にはZOOM機能がある。最大で1000%拡大可能だ。位置も動かせるのでPinPなどと組合せると2つの入力ソースをレイアウトすることが出来る。ただしPinPはVR-4HDに似ており「1/2」「1/3」「1/4」で画面比率は「16:9」か「1:1」しか選べないので自由自在とは言い難い。このあたりは運用で自分が扱う仕事の内容によってプリセットを作り効率化していくことが重要だ。

セミナーなどでよく使いそうなレイアウトとしては「16:9」のパワーポイントを70%ほど縮小し画面の右上に配置、画面比率「1:1」のサイズ「1/2」にしたPinPをスクエアで左上に配置し登壇者のバストショットを入れるものを組んでみた。この左右逆パターンもプリセットしておきたくなるが70%縮小は入力6の入力段でスケーラーを入れて配置してしまっているのでここの数値を動かなさいと左右のバランスを変えることが出来ない。登壇者とスクリーンの位置で演者の顔の向きの傾向はほぼ決まるので1パターンで対応できなくもないが少し歯がゆい。

この状態でさらにDSKが使えるので5に入れたパソコンのパワーポイントなどでタイトルを表示させキーで抜いてインサートすることが可能だ。
マルチビューはメニュー画面の表示と共に専用端子が割り振られマスターの音も載っている。これはATEMにはない機能で(ATEMのマルチビューは音がのっていない)マルチビューを営業資料用に録画することが多いLiveNinjaとしては助かる。ただしこのマルチビューに載っている太い文字は「表示」「非表示」は選べるものの文字列を変えたり大きさやフォントを変えることは出来ない。23インチで液晶でこの見え方なので小型液晶ではちょっとうるさく感じるだろう。なおマルチビューの小画面同士が並んだ時にラインは出ない。その設定項目はない。

出力系統は充実しておりHD-SDI 2系統とHDMI 2系統に「PGM/PVW/AUX」を割り振れる。AUXに関してはダイレクトに選択できるボタンがパネルにあるためプロジェクター行きにしたりメインカメラのパラ録画を行うなども可能。録画機、バックアップ録画機、配信メイン、配信サブなどを同時に接続することも出来る。既存の機材との接続もHD-SDIとHDMIがあることで使いやすい。

オーディオに関してはVR-4HD相当のデジタルミキサーが入っているがメニューはVシリーズ特有の文字メニューのため直感的には使いにくい。2018年公開予定となっているソフトウェアコントロールパネルを併用することでオーディオミキサーとしては実用域に達する。ディレイに関しては入力段のみについているが最大12フレーム音を遅らせることが出来る。(ディレイ量はミリセックではなくフレーム表示)
本体はVR-40HDを少し横に大きくした程度のA4サイズなので業務機としてのいかつさはなく扱いやすい。ファンは常に稼働するのでフォーンという音が常に本体から聞こえる。VR-4HDに比べるとかなり耳障りな音でマシンルーム的な感じだ。大量の機材に囲まれている現場では問題ないだろうが、静かなスタジオなどでは気になるだろう。
今後この「V-60HD」は主にセミナーやシンポジウムなど4台程度のカメラとPC入力が2系統以内に収まる現場に投入予定である。一通り触ってみた感じでは特に操作で悩むようなところもなく使いやすいスイッチャーであるという印象。今後また気がついたことは書いていく予定だ。
以上、LiveNinjaの機材庫からお送りした。
型番と入力数は関係あるような関係ないようなRolandであるがV-60HDに関しては6入力となっている。ボタンは8個あり8入力に見えるがスチル(しかもbmp!)を割り振れるボタンが2つありふた絵などに使える。HD-SDIが4系統とHDMIが2系統の6入力スイッチャーが仕様。6に関してはHDMIとRGBを設定で切替えることが出来る。VC-1-SCが内蔵されているような感じでこのあたり周辺機器が減るのはありがたい。

RGBにした場合にはEDIDを送信してくれるので接続したPCが指定の解像度をだしてくれる。5と6の入力にはスケーラーがついているのでシステム解像度とは関係なく様々な解像度を受け入れてくれるのはありがたい。

入力段で5と6にはZOOM機能がある。最大で1000%拡大可能だ。位置も動かせるのでPinPなどと組合せると2つの入力ソースをレイアウトすることが出来る。ただしPinPはVR-4HDに似ており「1/2」「1/3」「1/4」で画面比率は「16:9」か「1:1」しか選べないので自由自在とは言い難い。このあたりは運用で自分が扱う仕事の内容によってプリセットを作り効率化していくことが重要だ。

セミナーなどでよく使いそうなレイアウトとしては「16:9」のパワーポイントを70%ほど縮小し画面の右上に配置、画面比率「1:1」のサイズ「1/2」にしたPinPをスクエアで左上に配置し登壇者のバストショットを入れるものを組んでみた。この左右逆パターンもプリセットしておきたくなるが70%縮小は入力6の入力段でスケーラーを入れて配置してしまっているのでここの数値を動かなさいと左右のバランスを変えることが出来ない。登壇者とスクリーンの位置で演者の顔の向きの傾向はほぼ決まるので1パターンで対応できなくもないが少し歯がゆい。

この状態でさらにDSKが使えるので5に入れたパソコンのパワーポイントなどでタイトルを表示させキーで抜いてインサートすることが可能だ。
マルチビューはメニュー画面の表示と共に専用端子が割り振られマスターの音も載っている。これはATEMにはない機能で(ATEMのマルチビューは音がのっていない)マルチビューを営業資料用に録画することが多いLiveNinjaとしては助かる。ただしこのマルチビューに載っている太い文字は「表示」「非表示」は選べるものの文字列を変えたり大きさやフォントを変えることは出来ない。23インチで液晶でこの見え方なので小型液晶ではちょっとうるさく感じるだろう。なおマルチビューの小画面同士が並んだ時にラインは出ない。その設定項目はない。

出力系統は充実しておりHD-SDI 2系統とHDMI 2系統に「PGM/PVW/AUX」を割り振れる。AUXに関してはダイレクトに選択できるボタンがパネルにあるためプロジェクター行きにしたりメインカメラのパラ録画を行うなども可能。録画機、バックアップ録画機、配信メイン、配信サブなどを同時に接続することも出来る。既存の機材との接続もHD-SDIとHDMIがあることで使いやすい。

オーディオに関してはVR-4HD相当のデジタルミキサーが入っているがメニューはVシリーズ特有の文字メニューのため直感的には使いにくい。2018年公開予定となっているソフトウェアコントロールパネルを併用することでオーディオミキサーとしては実用域に達する。ディレイに関しては入力段のみについているが最大12フレーム音を遅らせることが出来る。(ディレイ量はミリセックではなくフレーム表示)
本体はVR-40HDを少し横に大きくした程度のA4サイズなので業務機としてのいかつさはなく扱いやすい。ファンは常に稼働するのでフォーンという音が常に本体から聞こえる。VR-4HDに比べるとかなり耳障りな音でマシンルーム的な感じだ。大量の機材に囲まれている現場では問題ないだろうが、静かなスタジオなどでは気になるだろう。
今後この「V-60HD」は主にセミナーやシンポジウムなど4台程度のカメラとPC入力が2系統以内に収まる現場に投入予定である。一通り触ってみた感じでは特に操作で悩むようなところもなく使いやすいスイッチャーであるという印象。今後また気がついたことは書いていく予定だ。
以上、LiveNinjaの機材庫からお送りした。