ヒマナイヌスタジオはRolandスイッチャーの「V-1HD」にあった「オートスキャン」という入力信号を順次スキャンして指定秒数づつ表示するチェック機能をコンテンツ制作に応用した世界初のスタジオです。(当社調べ)

機能名の「オートスキャン」を「自動スイッチング」というワードに言い換え「対面切り返しアングルであれば4カメ7秒ごとの自動スイッチングで対談コンテンツを無人で収録できる」ことに気づいたのです。2019年発売の「VR-1HD」からは「オートスキャン」という機能名は「オートスイッチング」に変更されオンオフボタンも本体に搭載されるようになりました。

この自動スイッチングの対談無人収録はスタッフをゼロに出来るだけではなく、キャストだけでリラックスして話せる環境を生むことが自然会話形式のコンテンツの量産に寄与しました。

この記事ではヒマナイヌスタジオの立ち上げ黎明期にもっとも重要なシリーズのひとつとなった「モトコの部屋」の初回と最終回を比較することでヒマスタ進化の歴史を垣間見たいと思います。

2017年4月11日収録:「モトコの部屋」初回(Facebookライブアーカイブ)
これは司3331にあるヒマナイヌの事務所の一角に出張配信ではあまり使わないミラーレス一眼レフを4台常設し自動スイッチングのテストをはじめた頃のものです。照明はペンダントライトひとつです。

「モトコの部屋」は田中元子さんの質疑応答感がまったくない自然会話形式でゲストの核心に迫る話法とまるでスナックでの会話を隣の席で聞いてるかのような臨場感がまちづくり界隈の話題となりその後17回続くヒマスタの代表的な対談番組になりました。

「モトコの部屋」により「自動スイッチングの無人収録」でも十分に鑑賞に耐えられる対談番組が作れることを確信し、その後すべてのシステム・カメラ位置・レンズ・ライティング・背景などを細かくチューニングしながらスタジオ機材の最適化を進めていきました。

2018年には「自動スイッチング」でも違和感なく見られるカメラアングル、秒数、ライティングの手法が確立し年間100本以上の対談番組を配信・収録しました。

そしてヒマナイヌスタジオ大手町への移転の直前、ヒマナイヌスタジオ神田での最後のアーカイブとなったのがこちらのアーカイブです。

2019年12月13日収録:「モトコの部屋」最終回(YouTubeライブアーカイブ)

初回と同じ部屋とテーブルですが印象はまったく違うものになっていると思います。

こうした細かいチューニングによる最適化を積み上げてヒマナイヌスタジオは進化していきます。スタジオ作りに終わりはなく、あらゆる細部を見つめて最適化させてもさらによく出来る余地が見つかっていくのです。

あくなき好奇心と向上心!スタジオ作りで大切なものはその2つです。

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