デニス・ホッパーといえば「イージーライダー」だがキアヌ・リーブスの「スピード」で楽しそうに爆弾犯を演じるまで長いブランクがあったような気がする俳優だ。今回ちょうど新宿シネマカリテでデニス・ホッパーに関するドキュメンタリーをやっているというので観てみた。

デニス・ホッパーの付き人?マネージャー?のような役割だったサティヤ氏のインタビューを中心に構成されている。インタビューパートはモノクロームでなかなかかっこいい。

倉庫のダンボールを開けながら「これはトゥルー・ロマンスの初稿だな」とかお宝がホコリだらけで出てくる。「イージーライダー」の大成功で次に作った「ラストムービー」が映画会社とファイナルカット(編集権)をめぐって対立。実質ハリウッドを追放されることになる。その後のヤク中アル中は「地獄の黙示録」のドキュメンタリー「ハート・オブ・ダークネス」にも出てくる。

デビット・リンチを含む相当な数のインタビューが出て来てなかなか面白いがデニス・ホッパーという人物が持つエネルギーをうっすら感じる程度なのは惜しい。しかしこれを機に同じくシネマカリテで上映されている「ラストムービー」は見に行こうと思う。

「ラストムービー」「ワン・フロム・ザ・ハート」「天国の門」「ショーガール」などその監督や俳優に破壊的なダメージを与えてしまった映画ばかりを集めてトークするイベント、誰か一緒にやらない?(滝澤さんに向けて言っている)