キヲク座『色あはせ』


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キヲク座のメンバー。



童謡をアレンジして演奏する。という不毛と思われる行為を、そうではない。という事に気づかせてくれた驚異の傑作。


キヲク座についての知識はほとんどゼロに等しいのですが、ヴォーカルとパーカションの2人によるユニットらしく、ライヴやスタジオ録音の際にサポーターを加えるという形を取っているようで、このユニットの2人が音楽的なイニシアチブを握っているものと思われます。


西洋音楽にどうやって日本語を乗せるのか。は明治以降の日本の作詞・作曲家の古くて新しい問題ですが(山下達郎もラジオで、「歌詞を英語にしたら簡単にできますよ。英語はノリますから。日本語をどう乗せるのかが難しいわけで」と言ってます)、4/4拍子に日本語をなんとかかんとか乗せるのではなくて、ポリリズムにしちゃえば、奇数拍子と偶数拍子が同居してんだから、日本語がノリやすかろう。という発想は、ほぼ皆無でした。


コレを実践していたのは、日本では他に菊地成孔氏くらいしか私には思いつきませんが、それをとうとう童謡という分野で成し遂げたのが、キヲク座の最大の功績じゃないでしょうか。


日本の音階は、西アフリカの音楽と似てますから(ペンタトニックですからね)、リズムだってアフリカにしても実は違和感ないのですね。


楽器編成は、ほぼロックだし、音響面はいわゆる「ポスト・ロック」と呼ばれているものに近いと思いますけども、内実は、やはり、リズムの革新であり、構造にメスを入れている事がこのユニットの最大の功績です。


こうする事によって、よく知られている童謡、「待ちぼうけ」「かごめかごめ」などが見違えるように面白い音楽に聴こえてしまうという驚きですね。


まだまだ音楽にはこんな可能性があったのだ。という事を再認識しました。



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