McLean Chanceの「Love Cry」出張版。 その1




今回は、「いーぐる」の店長である後藤雅洋さんと、ジャズ評論家の原田和典さんが音源をかけつつ、鼎談本の中身を語りあうという内容でした。


セロニアス・モンクは1917年生まれだった事もあり、昨年から今年にかけて、また再びモンクが注目されましたが、やはり、そのユニークな曲が未だにミュージシャンを刺激している事、1964年に若くしてベルリンで急死してしまうエリック・ドルフィーには、まだ未発表の音源があり(これは、マイケル・カスクーナもかなり前に言ってましたが、同様の発言を、レゾナンス・レーベルのゼヴ・フェルドマンもしているようです)、未だに彼がやろうとした事がなんであったのかが謎だらけである事、そして、ウィントン・マルサリス、ジョシュア・レッドマンの若き日の無心に演奏していた時の演奏とその後。などが語られました。


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ドルフィーの死後かなり経ってから発表された『Other Aspects』。ますます彼の事がわからなくなる作品です。


特に面白かったのは、最近発売された、MASTによるモンク作品集、『Thelonious Sphere Monk』ですね。


これは、数日前から私も聴いてましたけど、ホントに面白い。


モンクの曲いうのは、どんなにいじくっても個性がなくなりませんよね。


こういう曲を残したジャズメンというのは、実はそんなにいないのでないでしょうか。


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MASTの新作『Thelonious Sphere Monk』。


そして、ウィントンが若い頃に参加していたフュージョン・グループ「フューズ・ワン」での演奏です。


ベイスに時代を感じますが、ウィントンはとにかく無心にトランペットを吹きまくっていて、驚くほどいい演奏なのです。


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CTI末期のアルバム。今聴いても結構いい作品です。


ソロとなって、自己のカルテットを結成しての、ものすごい超絶技巧のアレンジを施した演奏をしているトランペッターとは同一人物とは思えないほど違います。


コレは一体なんなのでしょうかねえ。



ちなみに、ウィントンは、アレケ・カノヌというナイジェリアのミュージシャンと、同じ頃に共演していて、コッチはほとんど知られてないんですよね(コレも実はいい演奏です)。

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アレケ・カノヌ『Aleke』。ウィントンが一曲だけゲスト参加。レアグルーヴの名作です。


ジョシュアも狙おうとしている所と、実際の演奏がホントに一致しているのか、そこが私にはよくわからない人ですね。誰か教えて欲しいです。


最後は、原田さんのお気に入りのディヴィッド・マレイの若い頃の演奏(ジェイムズ・ブラッド・ウルマーのギターがよかったですね)と、最新作のいい湯加減のバスクラでの伴奏もよかったですね。


面白いイベントでした。


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現在も現役のデイヴィッド・マレイは、膨大なアルバムがあります。









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