IMG_6918
とにかく、ドロンボー一味が作っているとしか思えないクオリティの演奏が満載です(笑)!

昨年末、ぐらもくらぶという、戦前の音源を復刻する事に定評のあるレーベルから、『へたジャズ』というコンピレーションCDが発売されたんですが、それについてのイベントが、荻窪のライヴハウス『ベルベットサン』で行われました。


「へたジャズ」とは、戦前の日本の様々なマイナーレーベルから発売された、ジャズなんですけども、「へた」には色々ございまして、要するに演奏技術がホントに稚拙だったり、ジャズという事がよくわかってなくて、こんな感じかな?と演奏していたりなどなど、原因はいろいろです(笑)。


演奏が崩壊していく原因は、どうも、ジャズのリズムの裏表がわからなくなって迷走したまんま演奏してしまっている事が多いようです。


では、なぜ、こんなレコードが作られていたのかというと、ビクターやコロムビアと言ったメジャーレーベルは、欧米から原盤を借りて、そこからレコードをプレスする財力があったんですが、当時のインディーズレーベルは、そんな事は全くできないので、いろんな所からミュージシャンを仕入れてきて、大してリハーサルもせず、恐らくはほぼ一発勝負で録音して作っていたからであろうかと、推定されています。


いろんなジャンルの人たち(ジャズメンはいません)が、寄せ集まると、なんと、ピッチを合わせ方が当時は業界ごとに違ったらしく、まともにアンサンブルすらできなかったらしいです(笑)。


しかも、インディーズですから、せいぜい1アイテム当たり、1000枚くらいしかプレスされてませんから、実は現在はその多くが入手困難になっています。


ジャケットは大手のデザインを思い切りパクったりなど、もうとにかく一儲けしてやろう感が満点で、音楽的に一切素晴らしいモノを作る気がゼロです(笑)。


しかも、レコード店ではない場所で売られていて、当時、コレがなかなか売れていたようなんです。


イベントでは、CDからの曲はかけず(コレは買って聴いて欲しいとのことなのでしょう)、コンピレーションに惜しくも入れる事が出来なかった、アウトテイクを聴くことができたのですが、当人たちは、笑わせようとする気は微塵もなく、とにかく一生懸命にジャズを演奏してるんですが、リズムを見失ったり、ピッチが飛んでなかったり、そもそも、譜面がおかしいまんま演奏してたりと、まあ、最高でございました(笑)。


https://youtu.be/-8ivNA8YI4o

ダイジェストですが、どうですこのドイヒーさ!



まあでも、ローリング・ストーンズがチェスのレコードを聴いて、「こうかな?」と演奏していたブルースも多分、最初はこんなだったでしょうし、初期のストーンズはその名残を感じます。


ジャズのリズムって、当時の日本人には全く未知のシロモノで、演奏するのがとても難しかったんですねえ。


いや、ホントに面白かったです。


後半は、テナーサックス/クラリネットとギターのデュオによる演奏でしたが、後半の演奏がよかったです。