この記事は東京都の「多摩・島しょ魅力発信事業」の取材として執筆しています。
この記事は、reviews(レビューズ)より依頼した企画です。



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小笠原諸島!ここは東京から1000キロ離れた絶海の孤島!でも品川ナンバーのクルマが走っている東京都の村です。遠いけど東京!東京なのに南国!沖縄や奄美に近い亜熱帯性の気候を持っています!


そして驚くことに小笠原諸島は「世界自然遺産」に登録されています!東京都内に「世界自然遺産」があるってスゴい!


このシリーズ記事では小笠原旅行でどんな時間を過ごしてどんな体験が出来るのか?を時間を追いながらレポートしていきます。今回は父島から船に乗りイルカと泳いだりクジラを追う海のアクティビティです!


4日目(父島)/5泊6日


AM6:00 父島を朝の散歩


朝は早起きして父島全体を歩いてみました。中心地は500mくらいの半径にまとまっているので歩きやすそうです。海側に出て右方向に行くと「気象庁 父島気象観測所」がありました。この文字が独特でなかなか味わいがあります。

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その先には海上自衛隊の父島基地があります。ここは一般の人は入れません。この自衛隊基地から道が右に曲がっていて山の方に向かいます。写真の現在地のところにいます。ここから大根山公園に歩いてくことにしました。

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途中に「小笠原村情報センター」があります。ここは通信基地のような感じで大きなパラボラアンテナがあります。
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移動式のトラックと一体化してるパラボラアンテナなどもあります。

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AM6:15 戦跡もある大根山墓地公園!

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大根山墓地公園は島全体が見渡せる見晴らしのいい公園で墓地と一体になっています。まだ分譲中?なのかお墓自体はまだそれほど多くありません。
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高台には特に説明もなく戦跡が点在しています。
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停泊中の「おがさわら丸」も見えます。そこから小笠原支庁の方に向かって坂道を降りていきます。

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小笠原のマンホールはイルカの親子がサンゴ礁の海を泳いでいるデザインです。楽しそうでいいですね!

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島ドーナッツのお店がありますが面白いのが看板にある定休日の表記。
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「おがさわら丸出港中の土・日・祝」とあります。
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おがさわら丸は一度来ると5日間停泊するわけでその後の5日間は父島にいないわけです。それが出港中という意味なんですね。「おがさわら丸」が停泊しているかどうか?が島のリズムを作っているのが面白いですね!


AM6:45 見晴らし最高の大神山公園!

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庁舎や警察署のある中心部を通り過ぎると今度は大神山公園があります。この公園はかなり広範囲に渡っており山側の部分も海側の部分も大神山公園です。

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高低差もかなりありちょっとした山歩きという感じです。山頂展望台は80mの標高にあり港が見渡せる最高のスポット!
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港に仲良く停泊している「おがさわら丸」と少し小さな「ははじま丸」も見えます。自分が帰るまで船が待ってくれている感があって何かほっこりします。

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この山頂展望台はパノラミックな景色なので普通の1枚の写真ではその素晴らしさが伝わりません。そこでパノラマ撮影!カメラを横に動かしながら撮った写真がこちらです。
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おーし!撮れたー!と思って足元を見たらまんまパノラマ写真に解説がついている案内板がありました。わかりやすい!

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朝の展望台は人はあまりいませんがカワイイ鳥がやってきます。固有種なのか?違うのか?と思いながらシャッターを切ります。
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これは若いムナグロのようです。キピョー!という可愛らしい声で鳴きます。


AM7:00 大神山神社

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展望台から降りていくと大神山神社があります。とても気持ちのいいオーラのある神社です。歴史はこんな感じ。

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この神社の境内から父島のメインストリートがよく見えます。大きな時計のあるMARUHIは雑貨や土産物を売っている店です。


AM7:30 ペンションAquaで朝食


父島全体を見渡せる大根山公園から大神山公園を写真を撮りながらゆっくり歩いて90分。いい感じでお腹が空いたのでペンションAquaに戻って朝食です。このモーニングがまた見事!
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サラダにソーセージとスクランブルエッグに3種類の焼き立てパンのレイアウトが絶妙です。


AM8:00 

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小笠原の空は真っ青で快晴!11月でも半袖半ズボンの夏仕様でまったく問題ありません。そして今日は小笠原でのいちばんの目玉である海のアクティビティです!


ペンションから歩いてすぐのところにあるドリーム号ツアーの受付けに行きウェットスーツのサイズを合わせてもらいます。そもそも海のアクティビティをほとんど自分はやったことないのでウェットスーツ着るのも生まれて初めて!だ、大丈夫なのだろうか、俺。。ちなみにドリーム号ツアーはこんなメニュー!
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な、なんか盛り沢山でスゴい!

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シュノーケリングの機材とお昼のお弁当を渡されクルマで港に向かうと「ドリーム号」が待っていました。小さめの漁船のようなクルーザーですがピカピカです。

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船長さんは上にいてそこで運転しています。インストラクターは2名の女性で乗り込んだらすぐに出港です。そこでブリーフィングがはじまりました。

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ドルフィンスイムはイルカの群れがいたらそこに船を止めてみんなで海に入り一緒に泳ぐというものです。その段取りやイルカを驚かせないように手を使って泳がないことやイルカに近づいても触らないことなどの説明がありました。
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また同じイルカの群れには3回しかアプローチしてはいけないというルールがあるそうです。


説明を聞きながら、ダイビングもシュノーケリングもやったことのないインドア派の自分がいきなり外洋で海に飛び込んでイルカと一緒に泳ぐとかムリなんじゃないか。。。と不安になりましたが同乗してるお客さんはみんなイルカと泳ぐことが目的で来ているので目をキラキラさせながらブリーフィングを聞いていました。


AM9:30 ドルフィンスイム!

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船はイルカの群れを探してどんどん進みます。船の先端に女性インストラクターが仁王立ちでイルカを探します。船では進行方向や目標とする方向をアナログ時計の長針の位置で知らせます。例えば進行方向まっすぐの場合は「12時の方向!」で少し右だと「2時の方向!」とかになります。
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基本的には進行方向から左右に微調整していくので「6時の方向!」などはあまりないようです。だいたい9時から3時くらいの範囲でイルカのいる方向を示していきます。


「さー!行きますよ!準備してー!」とインストラクターから指示が出ます。ウェットスーツはすでに陸地で水着の上から着ているので上着を脱いだり足ひれを準備したり水中メガネに曇りどめの水をかけたりします。泳ぎに自信がない場合は救命胴衣をつけたままドルフィンスイムをすることが出来ます。


何回かドルフィンスイムはするので最初はまずどんな感じなのか船から見守ることにしました。船の後ろの部分に少し板がありそこに足ひれをつけてスタンバイします。

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「行きますよー!入ってー!」と合図があり海に入ります。船長さんは高いところから海全体を見ていますから「左!10時の方向くらいにいるよー!」と大きな声で教えてくれます。インストラクターも一緒に海に入って誘導してくれます。

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慣れている人は海に入ったらすぐに潜水してイルカの近くに泳いでいきます。潜水しない人はプカプカ浮きながらシュノーケリングで優雅に泳ぐ野生のイルカをウォッチします。1回あたりのドルフィンスイムは5分から10分くらいです。

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イルカは群れで泳いでいることが多く背びれがたくさん見えます。船と競争するように泳ぐのが好きなので船の帆先から気持ちよさそうに泳いでいるイルカをたっぷり見ることが出来ます。水族館と違ってイルカのテリトリーにこちらが遊びに来ている感覚がたまりません!

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ドルフィンスイムを終えて船に上がると甲板で温水シャワーを浴びることが出来ます。個室になっているわけではなくシャワーヘッドがあるだけなのでしゃがんだ状態で浴びる感じです。
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ポットにお湯もあり粉末のコーヒーや紅茶が飲めます。歯磨きをするようなプラスチックのコップもあり自由に使えます。
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自分がどのコップを使っているか分かるようにイルカの種類がペンで太く書かれています。面白い工夫ですね!

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AM11:00 南島の上陸は断念!

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ドルフィンスイムが一段落したところで船は父島の南端にある南島に向かいます。ここは11月の時期は泳いで上陸するのですが、今回は天候の問題で波が激しいので船長判断で泳いでの上陸は中止となりました。
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でも泳いでいるウミガメに会えたりとその道中はまったく退屈しません。
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PM12:00 ホエールウォッチング!


ここまでは父島の周辺でのアクティビティでしたが、いよいよホエールウォッチングに出かけます。ホエールウォッチングのいちばんいい時期は12月から4月くらいでザトウクジラが子育てのため小笠原周辺にやってきます。11月は時期的にちょっと早いのですが果たして会えるでしょうか?母島の小富士からクジラのブロウも見られたし期待に胸は膨らみます。

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クジラは沖合いに出ないといないということでドリーム号は速度を上げて波しぶきをたてながら進みます。グォングォンと跳ねるように進む船にもだいぶ慣れてきました。どんなに揺れても仁王立ちでクジラを探すインストラクターカッコイイです。


都会の生活ではパソコン画面やスマホ画面ばかり見ているので無限遠に自分の目のフォーカスを合わせることがあまりありませんが今日は違います。大海原の水平線を見ながらクジラのブロウが立たないかじっくり無限遠に目のフォーカスを合わせます。


最初は「あれクジラでは??」みたいに見えることが多いんですがたいてい波の一部なんです。この感じは30分もやっていればわかってきます。やはりそう簡単にクジラは目視で見つからない!そこで秘密兵器の登場です。


PM1:00 水中マイクでクジラを探す!

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船長さんが船を止めてエンジンを切って運転席から降りてきました。何か長い竿のようなものを持ち出しました。これは水中マイクでクジラがいるかどうかを耳で確かめんだそうです。なんと5キロ四方の音が聞こえるそうで潜水艦のソナーのようなものに近いのでしょうか?


エンジンがかかっているとその音が邪魔するので切って水中マイクを静かに水中に入れます。水中マイクの音はトランシーバーのような感じで耳につけて聞いています。聞きながら水中マイクを360度いろいろな方向に向けていきます。船のいる位置を中心に5キロ四方の音が聞こえていますからクジラがいるとわかるんだそうです。

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このポイントからはクジラの声は聞こえなかったようです。エンジンをかけて船はまた次のポイントに向かいます。5キロ四方にいなかったわけですからさらに10キロ進む必要があります。これを繰り返しながら沖合いでクジラのいる場所を探しわけです。船長さんは他の船の船長ともケータイで情報交換しながら進行方向を調整していきます。


4回くらい水中マイクでの探索をしたものの残念ながら今回はクジラに遭遇することは出来ませんでした。お腹も空いてきたので沖合いから父島に戻りお弁当タイムにすることになりました。


PM2:00 甲板でお弁当!

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船は父島の入江に近づき錨を下ろします。ここでエンジンを止めてお弁当タイムです。
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朝8時から4時間ずっと船は揺れていたので久しぶりの穏やかな時間。見晴らしのいい運転席のうしろで食べることにしました。
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PM2:30 イルカの群れがやってきた!


お弁当を食べ終わりお茶を飲みながら食休みをしていたところイルカの群れが現れました!すごく近い!

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「ドルフィンスイムしますか?行きたい人〜!」とインストラクターが聞くとみな手を上げました。自分もここまで見学だけだったので「おーし!ここは行くぞー!」と手を上げました。でもさっき弁当食べたばかりでお腹がパンパン!いきなり泳ぐにはかなりきつい状況!入江なので波もそれほどないから大丈夫かな?


ちょっとカッコ悪いけど救命胴衣をつけていざドルフィンスイム!ドボーンと海に入り水中メガネで下を見るといる!!!イルカの群れ!悠々と泳いでいます。その方向に足をパシャパシャやりながら進んでいきますがイルカはどんどん先に行きます。泳ぎになれている人は水中カメラを持って潜っていきます。すごい!


救命胴衣をつけていると浮力がすごく強くて胸のあたりが上へ引っ張られるんだけど足の部分は浮力がないので変な感じ。もともとウェットスーツは浮力があるのでそれなりに浮くみたいです。こうしてダイビングもシュノーケリングもやったことのない私は小笠原でドルフィンスイムを初体験!水中パッキングに入れたiPhoneで撮った動画はこんな感じです。


そこから船は進みながら5回ほどドルフィンスイムを楽しみました。最初は慣れてないのでイルカの方向に進むだけ精一杯だったんですが、何回かやってみると余裕も出てきて楽しめるようになってきました。つねに潜水して自由自在にイルカの近くを泳いでいるインストラクターの動きを水中で見ているといつかは自分もああいう風に潜水したい!と思うようになります。


PM4:00 魚の餌付けタイム!

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夕方が近づき少し肌寒く感じるようになってきたのでドルフィンスイムはおしまい。入江に船を止めて大きな水中メガネで魚の餌付けタイムです。この水中メガネが面白い!大きなメガホンのような構造で先にレンズがついており覗くと魚が大きく見える構造です。

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食パンをちぎったものを船長さんが渡してくれるのでそれを鯉に餌をやるようにバラ撒くと魚がどんどん寄ってきます。バラ撒くだけではなく指先に大きめのパン切れを持って手を水面に近づけると手の先から食べてくれます。ちょくちょく指もパクっとやられるんですが痛いというよりくすぐったい感じです。


PM5:00 日没

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こうして魚たちと戯れたあとは水平線に沈む夕陽が待っていました!港に戻りながら湾内でエンジンを切って日没を楽しみます。

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この時期は午後5時がちょうど日没でした。乗船してるスタッフもお客さんも自分の好きな場所でこの静かな日没を楽しみました。こんなにゆっくり太陽が沈むところを見るなんて都会ではなかなかありません。とても豊かで記憶に残る瞬間でした。

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港に戻って「ドリーム号」とお別れです。1日ずっと乗っていた船なので港からゆっくりバックしながら遠ざかっていくのを見ると感慨深いものがあります。1日一緒に過ごしたスタッフも手を降ってくれています。

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PM6:00 ペンションAquaで夕ごはん


ペンションに戻ると夕ごはんです。今日のメニューはこんな感じ!

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いろんなものがちょっとづつ食べられてビールが進む!

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今日の焼き物は「アカムツのソテー 香味野菜の島トマトソースかけ」

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揚げ物は「島マグロと桜鯛の竜田揚げ」です。

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ここはいつもごはんの炊き加減が絶妙でどうしてこんなに美味しく炊けるのかな?と聞いてみたら契約農家のお米をガスで炊いているとのことでした。ふっくらツヤツヤで見事なごはんです。素晴らしい!

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PM8:00 就寝


美味しいごはんをたっぷり食べて部屋のベッドで食休み!少し休んだらせっかくなので父島の呑み屋を何軒かはしごしよう!と思ったものの、9時間も船の上で踏ん張っていた疲れはアラフォーの体にはこたえていたみたいでそのまま寝てしまい気づいたら朝になっていました。なんたる。。。


大海原でイルカと泳ぎ水中マイクの音に耳を澄ませながらクジラを追い入江に沈む夕陽をまったり楽しむ1日!小笠原にハマる人が多いのもよくわかる最高の1日でした! 記事を読んで小笠原に興味が出た人はこちらのサイトもどうぞ!


5日目に続く(小笠原5泊6日レポート:1日目2日目3日目4日目5日目

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