この記事は東京都の「多摩・島しょ魅力発信事業」の取材として執筆しています。


11月から12月に1週間ほど休みをとって小笠原旅行を狙っているあなた!


よくぞhimagを見つけてクリックしてくださいましたね!この記事では冬に小笠原へ行くとどんな感じなのか?どんなタイムスケジュールがいいのか?の参考になるように書きました!


小笠原旅行を考えているような方なら言うまでもないのですが小笠原は飛行機で行けません!飛行場がないからです。交通手段は竹芝からのフェリーのみ!


まさに南海の孤島です!ゴジラ発祥の地ですからね!なんたって!


フェリーと聞くとげんなりする人も多いかもしれませんがそこは大丈夫!なぜならおがさわら丸は2016年に完成したばかりの新造船だからでーす!だから綺麗だしいちばん安い二等和室もこのとおり


この小笠原航路が面白いのが便数なんです。普通に考えると小笠原に着いた船はすぐに帰路についてピストン輸送すると思うじゃないですか?なんとおがさわら丸は父島についたらそのまま6日間いるんです!!ということは地元の人は別にして旅行者は行く時と帰る時同じメンバーが乗っていることになります!これ重要!!行きは誰も知り合いがいなくても帰る頃にはアクティビティで一緒になった人や飲み屋で知り合った人がいるから帰りはさみしくない!



なので小笠原旅行というのは5泊6日しかないんです!そして小笠原にはまった人はその倍数である10泊12日などにステップアップしていくわけです!どこにでも飛行機でサッと行ってサッとワープするように帰れる時代に国内なのに、しかも東京都なのに行ったら6日戻ってこれないって最高です!


でも島内はケータイは3キャリアつながるし2011年に光海底ケーブルも引かれたからホテルやペンションではインターネットは快適につながります。


小笠原をどう過ごすかは父島だけで遊ぶか母島にも行くかで決まります。今回はモデルコース的に着いたその日に母島へ行き一泊、翌日にネイチャートレッキングして午後に父島に戻り2泊するコースをご紹介します。


1日目(フェリー泊)



竹芝からのおがさわら丸は午前11時に出て翌日の午前11時に父島に着きます。船内はタバコの吸えるミニサロン南島や持ち込んだ飲食物で飲める展望ラウンジ母島もあります。レストラン父島では定食やビール、島レモンを使ったチューハイなども飲めます。24時間シャワーも使えるので冬の服を脱ぎ捨てひと風呂浴びてから南国衣装にチェンジしておくのもおススメです。実際もう船内は半パンTシャツでウロウロしてる人だらけでした。



2日目(母島泊)



小笠原は沖縄や奄美と気温的に変わりませんので11月でも最高26度、最低21度という感じです。父島から母島へは小型のフェリーであるははじま丸に乗り換えます。いわば接続するフェリーです。これが父島を12時に出ます。50キロ先の母島まで2時間です。このははじま丸はホエールライナーとも呼ばれていてクジラを見ることが出来ます。11月だとちょっとレアですが12月を過ぎるとかなりの頻度で見られるみたいです。だから甲板にはキヤノンの白レンズを持った人がいっぱいいました。



クジラが見られなくてもカツオドリがどんどん寄ってきますのでシャッターチャンスです!このカツオドリのひな鳥を人が持ち込んで野生化してしまった猫が食べてしまうことがわかり今は捕獲対象になっているそうです。捕獲した猫は本島に送られて里親を探す団体に渡されるとのことなのでご安心ください。


母島は400人くらいの人口の小さな島ですから歩いてすぐ回れます。商店や飲食店も本当に少ないのですがペンションは多くあります。


3日目(父島泊)



静かな環境でゆっくり寝たら翌日はネイチャートレッキングや戦跡ツアーなどに行けます。今回はクルマで少し行った最南端にある南崎を回るトレッキングに参加してみました。朝の8時にペンションを出発して13時くらいに終わるコースです。



ガイドさんが小笠原固有の生態系や動植物のことを解説しながら歩いてくれます。歩くところはジャングルですがしっかり整備されているのできついところはありません。



ただしハシゴを使って登る場所もあるので両手がふさがらないバックパックなどがオススメです。サンダルは不可でしっかりした靴で行きましょう。



途中で母島固有種であるメグロやアカガシラカラスバト、オガサワラハシナガウグイスに出会えます。ただジャングルの中で木に止まるこれらの鳥を下から狙うので高倍率で連写性能が高いカメラを持っていくことをオススメします。



歴史に興味がある人は戦跡めぐりもあります。硫黄島に近いこともあり高台には高射砲や弾薬庫などが残っています。ネイチャートレッキングとは別に戦跡巡りを専門にしているガイドさんもいるので島のガイドなどを見て相談してみるといいでしょう。


母島のランチ事情はお弁当です。だいたいトレッキングツアーなどにはお弁当がついてきますのでフェリー乗り場にある観光協会で昼に受け取りははじま丸が出港する14時までにそのあたりで食べることになります。


ははじま丸で14時に母島を出て父島には16時に着きます。こちらの宿にチェックインしてシャワーを浴びたら軽く街を散歩するといいでしょう。とてもシンプルな街なので39分もあれば主要なスポットが理解できます。夕焼けスポットの名所であるウェザーステーションまでは舗装された車道を歩くと30分くらい。距離にして1.5キロあります。その手前にある大根山公園は墓地も兼ねた高台の公園です。戦跡もあり見応えはあります。



フェリーターミナルからそのまま高台を上っていく大神山神社の上も絶好のビュースポットです。ここはちょうど停泊しているおがさわら丸やははじま丸も見えますのでスマホのパノラマモードや360度系のVRカメラで撮るのも面白いと思います。



父島のナイトライフは賑やかです。海岸沿いの通りに飲み屋さんがたくさんありますし一筋裏にもいい感じの居酒屋なバーが点在しています。一回りしてチェックしてきになるお店に入るといいでしょう。0時を越えてやっている店も何店かあります。フェリーターミナルでは父島マップを配っていますしここにほぼ全ての飲食店情報が掲載されていますから参考にしてみましょう。


4日目(父島泊)



ぐっすり寝たら翌日は海のアクテビティです!


はるばる竹芝から24時間かけて小笠原諸島まで来る理由はイルカやクジラに会うため!という人は多いでしょう!そんな人にオススメなのがドルフィンスイムとホエールウォッチングツアーです!8時半に集合場所に行くとウェットスーツのサイズ合わせをしてクルマで出発です。400mですぐに港です。そこに漁船型の船が待っています。これに乗り込み出発!



船上でまずはドルフィンスイムの注意点をブリーフィングです。南島のあたりに行くと船長とアシスタントがイルカをみつけます。そしてウェットスーツと水中メガネとシュノーケルセットを装着して船の後ろに立ちます。はい!行って!左にいます!と船長の合図で海に入ります。ウェットスーツは浮力がありますが泳ぎに自信がない人は救命胴衣をつけたまま参加できます。



すると目の前に!というか下にイルカが!!!悠々と泳いでいます。慣れてる人は潜水して近くを一緒に泳ぎます。インストラクターの人も人数に応じて一緒に入ってくれるにで安心です。



1回で10分くらい。同じイルカの群れには5回のみアプローチというルールがあります。船を移動させながら5回繰り返します。



船には温水シャワーがあるので甲板で塩水を洗い流せます。水やお湯もありココアやコーヒーもあります。イルカと泳いだあとにコーヒーはインスタントとはいえ格別な味です。


船にはトイレもあります。めちゃくた揺れるので男女ともに座って用を足します。もう揺れるので下ろしたパンツを履き直すのも大変です!誰かがトイレ行くからと行って前進を止めてくれるほど船長は優しくないので各自で頑張りましょう!


イルカのあとは南島に泳いで上陸です!でも今回は波が高かったので船長判断で中止になりました。安全第一が大切です。船は沖に方向を変えてクジラを探しに行きます!



女性インストラクターは穂先に仁王立ち!水平線を見つめながらクジラを探します。カッコいい!参加者もそれぞ真似してクジラを探しますが大海原に立つ白波をクジラだ!と最初は思うもののそう簡単にはみつかりません。船は速度を上げてどんどん沖へ出て行きます。強烈な揺れなので釣りなどで漁船慣れしてない人は事前に酔い止めを飲んでおきましょう。


船は揺れる部分と揺れが小さい部分がありますから自分に合ったところで踏ん張りましょう。船長が乗っているいちばん上はいちばん揺れるのかな?と思ったけど結構快適でした。座ってる方が酔いそうな感じがしたのでずっとパイプを握って仁王立ちをしていました。



沖に出てエンジンを止めると集音器を海に沈め船長が音を聞きます。これ5キロ四方の音が聞こえるそうです。潜水艦のソナーの原始的なものですね。クジラがいればわかるそうです。ひとつのポイントについたら船の両側でこれを試していなかったら5キロ四方にいないのでまた直進です。これを繰り返します。



クジラに会ってやるぞ!という執念のようなものが同乗者に芽生えるのが面白いです。いたーーー!!!そんな発見の一報を自分が!という意気込みも虚しく今回はクジラに会うことは出来ませんでした。



クジラは諦めて昼ごはんを食べるために入江を目指します。大海原を30分ほど進み14時くらいに島の北側の入江にやってきました。ここで錨を下ろして弁当タイムです。長めの休憩だから泳いでもいいよーとのこと。白いワニがいることもあるよ!なんて船長が説明したらじゃあ探してきまーす!なんていうか飛び込むツワモノも。



そうこうしていたらイルカが登場!かなりの集団です!こうしてまたドルフィンスイム!前と違う群れだからまた5回一緒に泳げるわけです!イルカとの楽しい時間が終わったら島沿いを南下しながら帰ります。水平線がだんだん夕日色に染まって行く中でイルカはたびたび現れます。まるでグランブルーのポスターのような瞬間もあります。



こうして漁船に揺られてイルカと泳いだりクジラを追って沖を爆進するツアーはあっという間に時間がたちます。おがさわら丸が停泊している二見港まで来るとここでサンセットタイム!エンジンを止めて日没を待ちます。都会で感じたことのない静寂。そして水平線に沈む夕陽!素晴らしい体験です。



17時ごろツアーは終わりペンションに帰ります。6時間も漁船に揺られながら踏ん張っていると地上に戻ってもしばらく揺れているような感じがします。シャワーを浴びて着替えてリセットすると美味しい食事が待っています。



AQUAというペンションだったのですがここの夕ごはんは素晴らしかったです!島には生協が唯一のスーパーとしてあるのですがどう考えてもそこで買える食材だけで作れるとは思えない!聞いてみると内地で飲食やっていたので契約農家から送ってもらったりしているとのことでした。さすが!



小笠原最後の夜だからちょっと食休みしたら飲み屋を開拓しに行くぞー!と思っていたんですが気づいたら朝でした。やはり漁船6時間は体に来ている!(筆者はアラフィフ)


5日目(フェリー泊)


宿で朝ごはんを食べて10時にチェックアウト。大きな荷物は宿の人がフェリーターミナルまで運んでくれるというシステムです。フェリーの出港は15時半なのでそれまでゆっくり出来ます。ビジターセンターに行くと小笠原の歴史や動植物についてのパネル展示があります。簡易な郷土資料館という感じです。小笠原関連の書籍があるミニ図書館もあります。


すぐ隣はから二見港までは公園沿いに歩けます。ベンチや東屋もたくさんあるので今回はそこでこの記事を執筆しました。


6日目(竹芝着)


小笠原を振り返って


東京なのに船で25時間かけないと行けない小笠原!フェリーの24時間の旅は飛行機の12時間の旅より楽です。


そこまで時間をかけて行く理由はひとつ!この南海の孤島をとりまく多様な生態系や島に住んでいる人たちに会いに行くためです。同じフェリーで行って同じ旅行者が同じフェリーで帰ってくる。沖縄や奄美とほぼ同じ気候を持つ東京の最南端!きっと忘れられない旅があなたを待っているはずです。


どうぞ楽しんできて下さい!旅の計画はこのあたりから!


以上、himag編集長ヒマナイヌ川井が父島は二見港にあるベンチからお送りしました!






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