この記事は東京都の「多摩・島しょ魅力発信事業」の取材として執筆しています。
この記事は、reviews(レビューズ)より依頼した企画です。



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小笠原諸島!ここは東京から1000キロ離れた絶海の孤島!でも品川ナンバーのクルマが走っている東京都の村です。遠いけど東京!東京なのに南国!沖縄や奄美に近い亜熱帯性の気候を持っています!


そして驚いたことに空港がない!だから航路で24時間かけて行きます!その船は「おがさわら丸」たった一隻です!代替船はありません。つまり島に行く観光客や島から出る島民も、すべての生活物資も「おがさわら丸」で運ばれていくのです。さらにピストン輸送しているのかと思いきや「おがさわら丸」は6日ごとしか島に行きません。行くのに船中泊で帰りも船中泊ですから行ったら島に3泊することになります。5泊6日、これが小笠原旅行の基本となる時間軸になります。面白いでしょ?


このシリーズ記事では小笠原旅行でどんな時間を過ごしてどんな体験が出来るのか?を時間を追いながらレポートしていきます。ではまず東京は竹芝から24時間かけて小笠原諸島に向かう「おがさわら丸」での過ごし方をお見せしましょう!


1日目(船中泊)/5泊6日
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AM 10:00 竹芝客船ターミナル


新橋からゆりかもめに乗ってレインボーブリッジを渡って竹芝に。降りるとすぐのところに竹芝客船ターミナルがあります。ここで予約したチケットをもらいます。この乗船券が感熱紙のひじょーに薄いやつなんですが、なんと船を降りる時まで持っていないといけません!うーん、いかにも無くしそうです。財布に入れておくことにしました。

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「おがさわら丸」は船室のグレードが6種類あります。いちばん安い「2等和室(エコノミー)」はいわゆる雑魚寝フロアです。これが通常期23210円、7.8月期25820円です。次が「2等寝台(エコノミーベッド)」「特2等寝台(プレミアムベッド)」という寝台列車のようなタイプになりその上になるとホテルのような完全な個室になります。「1等室(スタンダード)」「特1等室(デラックス)」「特等室(スイート)」があります。この部屋のクラスの呼び方が飛行機のような「エコノミー」「ビジネス」「ファースト」ではなく昭和っぽい感じが船旅のロマンを感じさせます。

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今回は行きはもっとも安い「2等和室(エコノミー)」で、帰りはひとつ上の「2等寝台(エコノミーベッド)」を使いました。荷物は飛行機のようにターミナルで預けることもできます。11月の旅ですが行先は亜熱帯性の気候なので夏物をバックパックに詰め込みそのまま乗り込みました。ターミナルから船にブリッジを通って行くとチケットのバーコードを読み込みます。そして船内の階段を降りて自分の船室があるフロアに移動します。「おがさわら丸」はデッキが7層ありますがエレベーターもあるので大きな荷物を持っていても上下の移動は苦労しません。

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「和室」というといわゆるカーフェリーのような雑魚寝フロアをイメージしていました。どこに寝るかは自由で早い者勝ち。ところが「おがさわら丸」はいちばん安い「2等和室」でもしっかり寝る場所は指定されていました。これが和室のフロア全体です。部屋の左右に小さなパーテーションがあります。ここに布団がたたまれています。上にある箱のような部分に救命胴衣が入っています。いちばん上は自分の荷物を置けるようになっています。

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この布団を引き出して横になると頭の左右にパーテーションがあるため隣で寝ている人と目が合わないようになっているんです。ちょっとした工夫ですがこれは素晴らしい!プライベートな感覚の雑魚寝フロアと言えます。11月は7.8月に比べると乗客も少ないので1人おきに席が指定されていました。だから広々しているし窮屈な感じはしませんでした。和室のフロアは就寝時間までは天井の蛍光灯がついているのですぐに寝たい人はパーカーなどを頭からかぶったりアイマスクをして寝ています。
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AM 11:00 おがさわら丸の出港


船の出港はドラを鳴らします。ジャンジャーンという響きと共に船はゆっくり動き始めます。レインボーブリッジの下を通って東京湾を出ていきますが揺れはほとんどありません。フィンスタビライザーという横揺れ防止装置がついているので東京湾ではすっと滑るように船は進みます。

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PM 12:00 船内レストランでランチ

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「おがさわら丸」にはレストランがあります。80年代っぽい派手なデザインのレストランですが椅子はすべて鎖で床につながっています。自由に席を動かすことは出来ませんが家族や団体さんはファミレス的なレイアウトの席で、お一人様は窓際でゆっくりすることが出来ます。お昼になったのでそれぞれの船室で荷物をまとめた人がレストランに集まってきます。

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大学の学食のような感じのラインナップでカレー、うどん、定食などがあります。お値段は少し高め。現金とSuicaが使えます。アルコールもあるので今回はいちばん高い「おが丸 島塩ステーキ」にしてみました。
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食べ終わったら各種ガイドブックなどを読みながら予習タイムです。レストランは11時30分から15時までがランチタイムで一度クローズします。夕食は17時から22時半までです。
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PM 15:00 船内の施設を探検する


自分の船室とレストラン以外にどんな施設があるのか「おがさわら丸」の船内を探検してみましょう。船のフロアは上から8デッキでいちばん下の2デッキまであります。1デッキはクルマなどが格納されているフロアなので航行中に立ち入ることは出来ません。いちばん上の8デッキは運転席と甲板です。7デッキの後方には展望ラウンジがあります。ここはカウンターに小さなショップがありアルコールやコーヒーが買えます。フードはほとんどないのですが自分が持ち込んだものを食べてもいいのがうれしいところ。仲間や旅で出会った人と積極的にコミュニケーションしたい人たちはだいたいこの展望ラウンジに集まってくるということがわかりました。

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6デッキにはショップがあります。アルコールやジュース、つまみなどと共に小笠原関係のガイドブックやオリジナルグッズも買えます。高速道路のドライブインなどで売ってるような電子レンジで温めるたこ焼きやハンバーガーなども売っています。ここも現金とSuicaが使えます。5デッキは客室のみでパブリックスペースは喫煙室のみあります。
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4デッキが乗船と下船をするフロアでインフォメーションがあります。何か困ったことがあったらここに行けば大丈夫。ホテルで言うフロントにあたります。ロビーには椅子などもあるので読書する人なども見受けられます。貴重品ロッカーと冷蔵ロッカーもここに設置されています。レストランがあるのもこのフロアです。窓際には自由に使えるキッズルームがあります。これは空港のロビーや大きなスーパーにあるキッズスペースに似ています。柔らかい素材で出来ており子どもたちが安全に遊べるようになっています。
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自動販売機は想像以上に充実しています。ビールなどは種類も豊富で24時間過ごせるようにちょっとしたコンビニのような充実度です。3デッキの後方にはミニサロンというのがあり喫煙が可能です。
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7デッキにある展望ラウンジは禁煙なのでタバコが好きな人はこのミニサロンで持ち込んだ酒を飲みながら談笑出来ます。

PM 19:00 船内レストランで夕ごはん


パブリックスペースをうろうろしたり船室で仮眠したりするともう夜です。レストランに行って夕ご飯です。ところが、これガイドブックに書いてある営業時間と実際の営業時間が違うことがあるらしく22時に行ったら閉まっていました。なんたる!!!これは乗客の数などによって多少の前後の変更があるらしくレストランの入り口にある「本日の営業時間」をしっかり確認する必要があります。仕方ないのでショップに行って電子レンジ式のハンバーガーを買って展望ラウンジで食べました。
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PM 23:00 シャワータイム


船内にはシャワールームがありいつでも入ることが出来ます。シャンプーやリンス、ボディソープも常備されているのでタオルと着替えを持っていけばいつでもすっきり出来ます。ちょっとしたランステーションのような感じです。お湯も船だから出が悪いということもなく地上と同じように利用できます。
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AM 0:00 就寝


船は天候によって揺れます。ゆっくりとした揺れが周期的にやってくるので車輪付きのキャリーがついた荷物はしっかり倒しておく必要があります。航海中はグググッという船がきしむような独特な音がします。船酔いしやす人は事前に酔い止めを飲んでおくといいでしょう。トイレには大きな洗面台もあり気持ち悪くなった人は駆け込むといいでしょう。


夜になると和室の天井にある蛍光灯も一斉に消えます。ほとんどの人は寝ていますが、先に寝ないといろんな人のイビキが聞こえるので繊細な人はビールなどを飲んで早めに寝るのがいいでしょう。小笠原諸島の父島まで1000キロ、ゆっくり寝ながらイルカやクジラの夢を見ることにしましょう。おやすみなさい!

記事を読んで小笠原に興味が出た人はこちらのサイトもどうぞ!


2日目に続く


(小笠原5泊6日レポート:1日目2日目3日目4日目5日目
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