Amazonプライムビデオで深夜に見てしまいましたよ!「ガンマー第3号 宇宙大作戦」ですよ!!

宇宙大作戦とタイトルにありますが大作戦らしいことはひとつもなく行き当たりばったりです!サイコーに脱力な底抜けB級SFです!(褒めてます)

1mmの緊張感もないまま最後まで進むのですがなんと!この作品は1968年制作!アポロ11号が月面着陸する前年に作られた映画ながら「アルマゲドン」「エイリアン」を完全に先取りするプロットなんです!ていうか絶対ハリウッドがパクったに違いない!(という論調で自分のテンション上げて書こうという作戦です)



ナイスなシネラマっぽい遠近感あるロゴに富士フィルムと入ってます!こういう映画のタイトルの横に入る会社名好きです。大映の映画に出る音響メーカーの名前とかもたまりません。



この映画、日本映画でありながらすべて外国人キャスト!ちょっと海外テレビドラマっぽい絵のテイストなんです!たまらん!



特撮は日本特撮映画です!あまりにストレートな名前です!でも渡辺明さんというゴジラやガッパを作った人がリーダーの会社です!



主演の3人がカタカナでドーンと出ます!Amazonプライムにあるのは海外公開版の90分版です。日本公開は77分だったらしいのですが、正直77分で充分な内容です。。。



タイプライターが出て来るタイトルバックに時代を感じさせます。一応映画の時代設定は未来ということになっています。



監督はあの深作欣二!と言ってもまだ「仁義なき戦い」を監督する前の深作欣二です。



宇宙ステーションのガンマ3号は惑星ソラリスっぽい丸っこいデザインです。宇宙ステーションなのに外壁に名前をデカく書いてあるのがいいですね!



この映画の見どころはプロダクションデザインです!これめっちゃがんばってます!ちょっと「スペース1999」とかのムーンベースアルファっぽいテイストも感じます!



管制センターのコンソールもきちんとデザインされています。曲面のテーブルが美しいではあーりませんか!



モニターの丸みはブラウン管ですね!



ロケット発射場は未来チックな世界観!イルミネーションがいい感じです!



どうですか!この管制センターの全景!きっと宇宙競争華やかし頃だからNASAの管制センターなんかを研究しまくったんでしょうね!



カラーリングがカッコイイ!東宝特撮映画なんかにあるどうにも貧乏くさい感じがありません。やはりデザイン大切!



で、物語はと言いますとでかい遊星が地球にぶつかりそうになるんで急遽エキスパートに頼んで核爆弾を仕掛けにいくというものです。ってまんま「アルマゲドン」じゃねーか!すげぇ!

きみ、やってくれるね!といいね!する上司に



やってやるぜ!といいね!を返す主人公!味わい深い。。



遊星は10時間後に地球に衝突するからすぐ行ってね!



ラジャー!出発!



発射準備オッケー!



ドカーン!ブオーン!



飛んでいきます!



地球の描写はなかなかセンスいいです!



ロケット噴射もパワフル!



操縦席のディテールもカッコイイです!

 

宇宙空間にもうもうと煙を吐きながら進むロケット!



でも宇宙ステーションはチープです。



ロケットが宇宙ステーションに入るプロセスはかなり丁寧です。ちゃんと逆噴射させたりして。



パカっと開いたところにロケットは入っていきます。



そうするとロケットの頭を支えるリングみたいのがウィーンと動いてきます。



そいつがパカっとはまるとロケットを横に移動させます。



あきらかにサンダーバードのメカニック描写の影響ですね!無駄に長くて萌えます!



宇宙ステーションには遊星に着陸できる着陸船もあります。



宇宙ステーション内の壁掛け時計がカッコイイ!ブラウンっぽいですね!



そして早速核爆弾を積んだ着陸船の発射準備です。特にブリーフィングなど作戦の段取りを確認する描写もなく物語は進みます。



減圧!とかダイヤルを回すと赤いメーターがひゅーんと下がります。



メカの発射です!観音扉みたいなゲートがびよ〜んと開きます。



しゅっぱ~つ!人類の運命を背負っている感が皆無な高揚感のなさがステキです!



急がなきゃ!ということで加速です!




ドゴォ〜ん!



30年後に作られる「アルマゲドン」にも勝るとも劣らない船内ショット!



進路を確認しよう!とドラフターが出てきます!なんと!



でかいインカムのマイクがいい感じです!さーて、着陸!



どぉ〜ん!と白煙を巻き上げながら特に苦労もなく遊星の上に着陸します。



キャラピターもついてます!



前がパカっとあいて核爆弾を搭載した築地のターレットみたいのが降りてきます。



このメカが30年後に「アルマゲドン」のアレになると思うと胸熱です。。



宇宙服はシンプルですがバイザーはバイクのヘルメットくらいカジュアルな感じで空気が漏れそうです!



核爆弾はタイマーでセット!ここの時計もかっこいいですね!



遊星のセットもちゃんと作っています!色合いもいい感じ!



チープなクレーンで地表を50CMくらい掘って核爆弾を埋めてます。



表面じゃダメだ!ということを学んで30年後の「アルマゲドン」ではここに見せ場を作っていましたよね。(バックキャストの逆みたいな表現になってしまった)



そしたらヘドロの沼みたいのがあって緑の液体がブニョブニョ動いてるんです!



そこにガイガーカウンターみたいの持った科学者が近づいていきます!



いつの時代のどの映画でも科学者は未知の生命体に出会ったらそれを持ち帰ろうとするのは変わりません!



グニョグニョ動いてるのを覗き込むと。。。



ビシャー!!!!うおっ!!!もうまんま「エイリアン」じゃないっすか!!!すごいな!この映画!!!



ちょっと間抜けな起爆装置が出てきます。赤いポッチが気になります。



爆弾もセットしたし帰るぞ!という時になんか足元に変な物質がついています。



地球の見える遊星のカット!メリエスの月世界旅行のようなコントラストが最高です!



急いで脱出!フルパワーで遊星から離れます!



あまりのGに耐えきれなくなった乗員の顔がバック・トゥ・ザ・フューチャーのドクのようになってます!ほとんどコントだろ、これ!



そして爆発寸前にハッピーアイスクリームバリアー!スーパーバリアー!を張って遊星の破片から船体を守ります!



いえーい!やったぜー!と大喜びのガンマ3号の乗員たち!2Fってそこに書かなくてもいい気もするけど宇宙だから上下感覚が重要なのか?



そしてめっちゃ平面的なマットペインティング!これたまりませんね!



ここから本当にのちの「エイリアン」と同じ展開です!



ちゃんと検疫するぞ!3回やれ!というキャプテンにそんなにしなくてもいい!と言う意見も。



オレンジ色の検疫をうけたらパーリーだ!いえーい!



地球を救った祝杯は美味いぜ!このヒロインの女優さんはなんと「007サンダーボール作戦」のボンドガールもやっています!宇宙でも胸の谷間が大切!



パーリーしてる間に着陸船の乗務員が着ていたヘルメットや宇宙服を減菌します!



ここに入れてここのスイッチ押してと



どうですか!この最初の犠牲者でもうすぐ死ぬ!と出てきた瞬間にわかる感じのキャスト!



医務室でモニターします。このあたりものちの「エイリアン」の描写に似てていいですね!



なんか異常を感知して見に行くとあ〜れ〜!



ボロボロになって死んでしまいます!なんたる!!!



こりゃいかん!というわけでガンマ3号の平面図を見ながら作戦会議!



次の乗務員が異音に気づいて廊下の奥に行くと。。。



どあぁ〜〜〜〜!



なんたる大根演技!困った乗務員たちが見たのは変な生き物です!



モゾモゾ。。。



こ、これは。。。



立ち上がると驚くほど怖くない一つ目のエイリアン!!!!!



モンスターズインクで子どもが着ぐるみに入るシーンがありましたがあんな感じです!



ここから緊張感の著しい低下がはじまります。すべてはこのエイリアンの造形のひどさ!岡本太郎がデザインしたヒトデ型宇宙人と同じくらいひどいです!(褒めてます)



レーザー銃で対抗する乗務員たち!



どんどん犠牲者が出て医務室は満員です!しかしここのデザインもいいね!



非常時なので乗務員はヘルメットを着用しますがカッコ悪いです。でもうしろのホテルのロビーにあるような世界時計はカッコイイです。



宇宙に出てがんばるシーンもいい感じのオプチカル合成です!



科学者がエイリアンの緑色の血液(ガメラっぽいね)を顕微鏡で拡大して



電流を流すと



ブクブクブク!あら不思議!めっちゃ増殖します!



そんなことしてる間に美人看護婦がいっぱいいる医務室で異音が!



キャーーーー!でたぁ〜〜〜〜〜〜!ってここもまた緊張感ゼロです。



もうドタバタしててほとんどコントです!



俺たちが引き寄せているからそのスキに逃げろ!



ビビーン!



めんたまギロリンチョ!



この野郎!とキャプテンはヘルメットを脱いで。。。



ガーン!と投げつけます!なんたる投げやり感!



ちなみにキャプテンはこのあと3回もエイリアンにものを投げつけます!ボンクラ感がハンパありません!



モニターカーをもってこい!と言うと



築地のターレットみたいのがシュッとやってきて閉じ込めたエイリアンの映像をモニターできます!



いよいよやばいのでC区画を閉鎖すんぞ!とキャプテン



こういうショットすごくカッコイイのにサスペンスは全然盛り上がりません!



よし!キャプテンと反目してる隊長も死ぬ気で頑張る覚悟をします!



そこへ!増殖したエイリアンがちんたらやってきます!この着ぐるみ絶対子どもが入っていると思う!



歩きゃいいってもんじゃねーぞ!という緊迫感のない足取りでふらふらとやってきます!



追い詰められるながらもがんばる人類!



ビームで撃つとエネルギーになってしまうので撃てないのです!ここものちの「エイリアン」がパクってますね!



一つ目なのか目がいっぱいあるのかハッキリしろよ!というエイリアン!

こいつらの鳴き声がまた「キュイ〜んキュイ〜ん」と子犬のような声で緊張感をなくしてくれます。



迫りくる子どもたち!違った、エイリアン!



この大惨事を招いた科学者が因果応報でやられます!バーン!



よーし!エイリアンを閉じ込めたCブロックを爆破だ!ドカーン!



ところがエイリアンは宇宙ステーションの外にも増殖していた!



どうですか!このカットのアートな感じ!そのまま額縁にかざってバーのインテリアにしても良さげな!!



こうなったら脱出だ!ということで3つめのメカが出てきます!



この脱出艇がスゴい!見てください!!!現代のドローンを予知している!!!



外では隊長が命をかけて戦っています!



その間にどんどん脱出艇が飛び出していきます!



ここの描写はいい感じです!



ちゃんとガンマ3号の丸い部分が内側と



外側から描写されます!あそこはメカが収まっているのですね!



キャプテンたちを宇宙で回収してガンマ3号は大気圏で炎上させる作戦です!



DOCKと書いてあります!



瀕死の重傷を追った隊長をキャプテンが抱えて脱出!



ガンマ3号の表面についてるのが増殖したエイリアンです!ムダ毛みたいで気持ち悪いですね!



大気圏に近づいて燃え上がります!「ゼロ・グラビティ」みたいだ!



どんどん燃えて大気圏へ!



どうですか!このカット!CGのしの字もない1968年ですよ!素晴らしい!!!



そして脱出艇は地球に向かいます!



シューン!



こうして地球には遊星もぶつからずエイリアンも来なかったのでした!



めでたしめでたし!



おわり!

いやー、ほんと「アルマゲドン」と「エイリアン」そのものですよ!これ!



とにかく深作やる気あんのか!ってくらい緊張感のない演出なんですが特撮とプロダクションデザインは素晴らしいんです!ヒマでヒマでしょーがないっていう夜があったら見てください!

以上、Amazonプライムビデオからお送りしました!

(まさかの5625文字)

ロバート・ホートン
東映ビデオ
2004-11-21

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