Hal Galper『Now Hear This』( enja)
Personnel ;
Terumasa Hino(tp),
Hal Galper(p),
Cecil McBee(b),
Tony Williams(drms)
recorded in February 15, 1977, at C. I. Studios , NYC
このアルバムの聴きどころは、ヒノテルの火を吹くようなトランペットの演奏です。
ドラムは、なんと、トニー・ウィリアムズ。
トニーは容赦無く日野を煽りまくっておりますが、われらがヒノテルは、コレに一切動じる事なく、ちょっと詰まったようなようなトランペットで、多少荒れようが御構い無しに吹いて吹いて吹きまくる。
この一心不乱さがこのアルバムの価値を高めております。
この頃のヒノテルの演奏は無条件に素晴らしいですね。
かつてのモダンジャズが持っていた熱狂を思い出させてくれます。
ピアニストのハル・ギャルパー。と言っても余りピンとこないアルバムですが、本作はサイドメンが全員すごく、もうそれが買いなんですね。
セシル・マクビィのベイスは、歌うようであるし(とはいえ、シッカリとバンドを支える事は決して疎かにはしません)、トニー・ウィリアムズのドラムはもう絶品であります。
日野皓正って、どんなトランペッターなのですか?と訊かれましたら、私は躊躇なくこの作品を聴いてみる事をオススメします。
ホントにたまげますよ!