Led Zeppelin

                  『Presence』

 

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もはや説明不要の4人。わからない人はグーグルで調べてね。

 


名曲「アキレス最後の戦い」の入ったZeppの後期のアルバム。
この伝説的なバンドはもう腐るほど論じられているので、今更、新しい事実などないと思いますが、私がこのバンドに感じている事をつれづれなるままに書いてみましょうか。
ハッキリ言って、Zeppには、1枚も名盤と呼べるアルバムはないと思う。
というのも、彼らのアルバムはとにかくすごい曲と捨て曲の差がありすぎる。
衝撃度では最初の2枚のアルバムが1番すさまじいですけども、特に2枚目は両面の一曲目以外は聴けたものではない。
最も売れた4枚目はA面の最初の2曲「Black Dog」「Rock and Roll」が彼らのベスト5に確実に入る名曲ですが、大変有名な「Stairway to Heaven」は今聴くとまことにダサい!
そんなもんはイーグルスがやればいいだろう。と言いたくなるのですね。
泣ける大曲だったら、デレク&ザ・ドミノウズの「Layla」やメタリカの「One」の方が男泣きではないですか。
というか、みなさんは、Zeppに男泣きを求めてるのですか?と。
私にとってのZeppは、あのジミー・ペイジのギターリフと何を叩いても「ドスドス」という音がするジョン・ボーナムによって繰り広げられる、あのロックンロールなのであります。
彼らのブルースはホントにヒドい。それは、FreeやFleetwood Macの初期の演奏と比べたら、明々白々であって、彼らはブルース・ロックとしては三流だと思う。
Dazed and Comfusedは、ジョン・ポール・ジョーンズのベイスリフがカッコいいので、コレは例外的に名曲。
ようするに、Zeppのアルバムはいろんな要素がごっちゃに入ってしまっていて、めちゃくちゃすぎるのですね。
しかし、本作は例外的なのだ。
冒頭の「アキレス最後の戦い」は、ギターリフが曲の後半にならないと出てこないのに名曲という、よく考えると、彼らとしてはかなり異色な曲ですが、もうボーナムのリードドラムに、珍しく繊細に歌い上げるロバート・プラントが絶妙で、とてもシンプルなペイジのバッキングが妙にカッコいい。
さすが、スタジオ・ミュージシャンとして、腕を鳴らした人であります。
さあ、いつもなら、ここから捨て曲が始まるんですが(笑)、本作はここからとてもシンプルなロックンロール曲が続いて終わるんですよ。
地味な曲で、ほとんど話題にも上がらないと思いますが、一切余計な事をしていないだけに彼らのロックンローラーとしての地力がハッキリとわかるんですね。
B面の「Candy Store Rock」、「Hots on for Nowhere」なんて、ライヴで取り上げられたことなんて一度もないでしょうけども、先ほどと同じことが言えるんですよ。
ようするにこのアルバム、とても一貫性があって、しかも、私の好きなロックンローラーとしてのZeppと「アキレス最後の戦い」というご馳走がついているんですよ。
そういう意味で、私は本作がZeppで最も完成度が高いアルバムだと思っているんですね。
しかし、このアルバムも、名盤とはまだ言い難いのです。
それは、B面の一曲目「俺の罪」の出だしのアレンジが少しアホっぽいのがズッコケるのと、B面最後にまたしてもやらかしている、ヘタクソなブルースがかなり減点となり、名盤とは言えないのですね。
とはいえ、完成度から言ったら、Zeppで最高です。
しかし、最高傑作。という言葉がどうしても出ないのは、最初の4枚目に入っているロック史に残る衝撃的な曲を差し置いて、コレが最高なんだ。というのは、いくらなんでもムリがありますよね。
よってこの文章は最初に書いた事に戻るわけです。
Led Zeppelinには名盤はないのだと。
彼らはものすごく変わった曲を驚異的なテクニックとスタジオワークを駆使して提供してくれるバンドであって、その本質はロックンローラーなのです。




ヒプノシス制作のジャケットも秀逸。

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