パソコン通信からmixiへ、Twitterへ、Facebookへ、LINEへ、Instagramへ、と移住を繰り返してきましたがどれも投稿するテキストや画像でコミュニケーションするというのがこれまでのSNSのベースでした。

 

VALUはちょっと違います。個人を株式に見立てて応援していくというクラウドファンディングを発展させたようなサービスです。クラウドファンディングはプロジェクトに対して支援を行い対価としてサービスや優待を受けるというものでした。VALUは個人に対しての投げ銭による応援なのですがその投げ銭が株式になっているので値上がりする可能性があり応援された人が頑張ると応援した人も儲かるというシステムです。

 

この一見、夢のようなシステムは胡散臭さと紙一重なので巷では警戒する人がほとんどという空気感です。この記事を読んでいる人もそういう気分ではないでしょうか?

そこで実際にVALUを使ってVA(個人株式)を売りはじめたヒマナイヌ川井が簡単に解説していきましょう!



まず個人を株式にするという部分がよくわかりませんよね?どうやって最初に価値を決めるのか?それはお金がかかるのか?誰が審査しているのか?

VALUを使うにはFacebookのログインが必須となります。このFacebookでの友達数が最初の時価総額となります。その他にもInstagramやTwitterも登録するとそこでのエンゲージメント(つながりによる影響力)が時価総額となります。でもその時価総額がそのまま現金になるわけではありません。

時価総額のレベルによってその人が発行できるVA(株式)の数量が違います。

多くの人は発行できる上限は100VAとなります。その他に1000VAや10000VAや50000VAがあります。私は時価総額の査定が高かったので50000VA売れることになっています。



では誰かのVAを買う意味がどこにあるのでしょうか?

買うためにはビットコインをリアルなお金で(カードや振込で)購入する必要があります。Amazonギフトカードのような感じです。そのビットコインで応援したい個人の発行しているVAを買いに行きます。これは取引所みたいになっていて「この人のVAはいくらからいくらで買えます」と表示されているのでいちばん安い価格で1VA(ひと株という意味)買いたい!とか最高値でいいから1VA買いたい!というように入札します。

人によっては100VA買いたい!という人もいます。

これに対して売る側はいくらで何株売ります!という操作をするわけです。するとその価格で買い注文を最初にいれた人に売られます。

例えば100円相当のビットコインでAさんの1VAを買ったとします。その日にそれを売ることは出来ませんが翌日以降は売ることが出来ます。Aさんの株価は毎日変動しますから人気が出て翌日150円になることもあります。しばらく持っていると1000円になることもあるわけです。

逆に1000円で買った1VAがしばらくして100円になっていることもあり得ます。このように個人の株式を保有することでその人の人気により含み損や利益が出るというのがVALUの仕組みです



上場という言葉が出てきますが、これはVALUにFacebook連携して審査をしてもらいます。落ちる人もいるのですがその理由は定かではありません。顔写真じゃないから?名前が偽名だから?オリジナル投稿がないから?よくわかりませんが、無事に審査が通ると時価総額が決まり発行できるVA数が決まるわけです。



こうして自分が売っていいVAの数が決まり取引所に売りにいける状態になることをVALUの中では「上場」と言ってるわけです。新着の上場者はそれが時価総額と共に並びます。誰もが知っている名前の人が高い時価総額で上場するとどよめき買い注文が殺到するわけです。

買いが殺到してるかどうかは外からもわかります。この人に今日は買い注文が100入っている!みんなが買いたいと思っているということはこれから値上がりするに違いない!そういう空気感になるわけです。

本人は誰が何株欲しいか?というのがリストになって見えます。例えば100VAを100円で希望してる人がリストの先頭にいる場合は100VA売りに出すとその人にすべて株が売られます。1VA売るとその人に1VA売られ99VAの買い注文として残ります。いろいろな価格で希望が入るのでその先頭の人に作為的に売るということが出来ます。(ベータ期間ならではの機能なのかもしれません)




では、ここから実際にログインした先の画面を見ていくことにしましょう。

驚くことにVALUはアプリではありません。ブラウザーで使うふつーのWebサービスです。UIもまだこなれていないのでとても画面遷移が多くスクロールの幅も大きく操作は慣れないと行きたいところにサッと行けません。

スマホのChromeをキャプチャーした画面で説明していきましょう。



ログインはFacebook認証が必須です。Facebookアカウントがない人はVALUに参加することは出来ません。(まずここで利用できる人が限られてきそうです)





ログインして自分のページを見るとTwitterっぽい感じのレイアウトに見えます。カバー写真の上にプロフィールの文字がのりアイコン写真がFacebookから引用されます。これらの画像は任意のものに変えることが出来ます。名前の下にはSNSのアイコンがFacebook/Twitter/Instagram/自分の設定した任意のWebページという順番で並んでいます。これはポップアップしてリンク先に飛びます。



その人の基本データに行くとこのような表示になります。

現在値:今日の株価が1VAあたり1159円という意味です。

時価総額:今日の株価で発行できるVAをすべて売った場合は5796万になるという意味です。

発行VA数:この人が発行できる株の上限です。50000VA売ることが出来ます。

VALUER数:この人の株を持っている人が22人いるという意味です。1人が1VA持っているとは限りません。




上場した時に1VAが229円だったのが前日には1159円になっておりそれが今年の最高値であることを意味しています。最低値と最高値と前日値があることでこの人が右肩上がりなのか一度落ちてきているのかがわかります。株が市場に大量に出るとそれを保有せずに売っていく人も増えますから右肩上がりが続くということはありません。ここがVALUの面白いところでありむつかしいところでもあります。



これは買い注文がどの価格で何VA入っているか?という表示です。今日の最高値でも買っていいよ!という買い注文が4VA入ってることがわかります。これは4人かもしれないし1人かもしれません。その詳細は本人にしか見えません。



VALUをやっていて実際に現金に出来るのは時価総額ではありません。毎日少しづつVAを売っていくことでストックされるビットコインだけが現金に出来るのです。その場合はもちろん手数料などがとられます。私の場合は7/25に上場して9827円の収入になっていることになります。

1日に出来る取引は10回に限られており例えば売りを5回、買いを5回するとその日はもう取引できません。

このようにVALUの主たる部分は証券取引所のような取引機能なのです。TwitterのタイムラインのようなSNS的な機能もついていますが、それは自分がどのような価値を提供できる人間なのかをアピールするための機能でありわかりやすく言えば投資家に対してのプレゼンテーションを行う場です。「マネーの虎」を思い出すとわかりやすいかもしれません。

「優待設定」というのもありますがこれは説明するのに時間がかかるのでここでは割愛します。いわゆる株主優待のようなものです。株価は日々変動するのでどの程度の価値がある優待を用意するのか?というのは難しいさじ加減があります。私の場合は「神田ふらっとジュース」でのLドリンク(500円)をサービスします!というのを最初の1週間くらいで設定していました。

最後にどのような仕事をしてる人が上場しているのか?という部分を2017年8月5日現在のキャプチャーで並べてみたいと思います。このカテゴリーの並びが五十音でも登録者数でもないのは謎です。






















どんなカテゴリーに登録したほうがいいのか?はわかりません。各カテゴリーではウォッチリスト(Twitterで言うところのフォローしてる人の数)でソート出来たりするのでそのカテゴリーで人気のある人が並び替えてチェックすることが出来ます。

ウォッチリストに追加するとその人がVALUのタイムライン機能に投稿したものが読めるようになります。多くの人は自分の近況や新しい優待についての情報などを書き込んでいます。

私もTwitterやFacebookより丁寧な言葉で自分がどのような仕事をしているか?またこれからどのようなプロジェクトに取り組もうとしているのか?VALUの株主にどのような優待を提供出来るか?などについて1日1投稿くらいの頻度で書き込んでいます。

このようにVALUこれまでのSNSの延長にある画像やテキストや動画のようなコンテンツを投稿して楽しむものではなく、あくまで個人の株式を売買する取引所でありその売買の判断材料としてタイムラインがあるという立て付けです。

1週間使ってみた感想は

「人が自分の生き様を売る時代になったのか!」

ということです。

私はSNSを通じて知ってる人、面識のない人から多くの応援をこれまでもいただいてきました。今、神田で運営している「ヒマナイヌスタジオ」も「神田ふらっとジュース」もAmazonウィッシュリストでたくさんの支援をいただいていますし、こうしたネット上の応援サービスによって個人がその人らしく生きていけるのは素晴らしいことだと思います。

どんなサービスも登場した時はポジティブな面とネガティブな面があります。鉄道が登場した時は蒸気機関車だったため煙を嫌い駅を作ることに反対する人も多かったと聞きます。クルマが登場した時は排気ガスが環境問題にもなりましたし、ドローンなどはまさに運用方法や法整備が議論されています。

VALUもこれから様々な議論が話題に上がると思いますが、これまでのSNSサービスとはまったく違う仕組みのものなので、仕組みやリスクを理解して自分が納得した上でゆっくりはじめるのがいいと思います。

以上、VALUはじめて10日目のヒマナイヌ川井がお送りしました!

(4496文字)

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