これまでのあらすじ

神田にキャンプをテーマにしたモーニングカフェを作ろう!と先週の金曜に思い立ちリサーチを進めて5日目に厨房テストまでたどり着きました。が、そこで数々の問題が噴出しモーニングカフェ構想を断念することにしました。

え?諦めるの早すぎないか?

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まず飲食店の経営自体が素人の自分がモーニングカフェを人を3人くらいバイトで雇って回せないか?と考え始めたわけですが自分ひとりでもやってみると分かることがあります。ひとつめは食材の問題。

朝食は目玉焼きとトーストとサラダという簡単なメニューですが食材は多岐に渡ります。「卵」「ベーコン」「ソーセージ」「パプリカ」「玉ねぎ」「ルッコラ」「レタス」「トマト」「パン」などが必要です。これを着席キャパ16人の場所で3時間回すという前提にたつと1時間に2回転上手くしたとして96人分を用意する必要があります。

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厨房テストではたった10人だったので買い出しは簡単でしたがそれの10倍を毎朝用意する必要があります。回せる回せないの問題以前に人が来なかった場合にその在庫をどうするか?問題があります。ここはレンタルキッチンなので在庫を冷蔵庫に置くことは出来ないわけです。ヒマスタに持ち帰って保存する必要がある。それはこれだけの食材を扱い業種ではムリです。

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使う食材が多すぎるという問題も実感しました。たとえば卵だけでもひとり2個使うわけですから96人分用意したら192個必要なわけです。頭でわかっていても実際の厨房施設の中でそれをイメージするとムリであることがわかってきます。

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コーヒーもそうです。家庭用の延長程度のコーヒーメーカーではどんどん来るお客さんに対して出すことが出来ません。業務用コーヒーメーカーを導入するのに初期投資は百万単位でかかります。これは恒久的にカフェを立ち上げるような投資になります。キャパ10人程度のヒマスタではカフェごっこ、呑み屋ごっこは成り立ちますが不特定多数の人がたくさん来る日も来ない日もあるという状況では見よう見まねではとても回せない。そんなことは考えただけでわかるだろ!という話しなんですが。。

で、そもそも飲食店そんなにやりたいの?なんでやりたいの?

と聞かれます。これについてはヒマスタ(ヒマナイヌスタジオの略称)の存在があります。ヒマスタというのは司3331のギャラリースペースの奥に位置しており路面店なのに地下のような空間なんです。これが忍者の隠し部屋みたいで面白いわけですが街に開くことは出来ない構造なんです。つまり路面に面した部分はギャラリーという公共空間でありそこでイベントをやるには別途お金を払わなくてはいけない。神田にいるけどソーシャルメディアで集客してライブカメラで可視化してネオン看板のかわりに配信を通じて存在をアピールしているわけです。自分の得意な分野を駆使しているのでヒマスタも回り始めたところなんですが神田に1年近くいるのに「引きこもり生活」になっているわけです。場所を認知してもらうには自分が常にいる必要があるので仕方がないのですが、息苦しさを感じていたのも事実です。そこに大通りに面した路面店で開放的な気持ちいい空間を持つ「 MIDSTANDTOKYO」がオープンしたのです。

そしてもうひとつは「おもてなしスピリッツ」のことです。自分がひとりっ子ですから家族以外の他人が回りにいる状況というのは「ハレとケ」で言うとハレなんですね。だからテンションがあがる!

むかしから自分の家や空間に人を招くのは自分の中でお祭り気分でテンションが上がるんです。さらにみずがめ座なのでみんなが超盛り上がっている空間をちょっと引いて見て「オレが作った空間でみんな時間も気にせず盛り上がっている!オレの存在を忘れるくらい楽しんです!いいなぁ〜!こういうの!この場所をセッティングしてよかったなぁ〜!オレってスゴいな〜!オレの人生楽しいなぁ〜!」と思うタイプなんです。(なんだよ、それ!)

昨日ふらりと香川から知人の中俣さんがヒマスタに遊びに来てくれたのですが年に数回しか会わない関係なのに僕の動きをよくウォッチしてくれていてこう言われました。

「川井さんはハブになることが好きでしょ?だから今のモーニングカフェやりたいというのもわかります。やればいいと思いますよ!」(意訳)

ななななな!!!モヤモヤしていることを他人が言葉にしてくれるとブーメランのように刺さる!(って最初に投げてねーだろ、お前)

そうなんです!だいたい目的と手段が入れ替わってしまうのが僕の人生のクセのようなものなんです。

今回で言うと「カフェをやりたい!」というのは最初からないんです。「あそこで何かやりたい!」が先にありそこに向けて近所をリサーチしたり立地を観察したりして時間帯は「朝」ならオレでも勝機があるかもしれない!というところからはじまっているんです!

なんで「朝」かと言うと「昼」はこのあたりはランチ大戦争地帯です。夜はけっこう高い料金とる料理屋さんですら「500円弁当」を作ってます!とにかく「弁当」が強いエリアです。ヒマスタの近くには「500円弁当」を出す飲食店がしのぎを削りさらに「250円弁当」も飛ぶように売れてます。「ランチ」で勝負するには相当な工夫が必要です。

そして「夜」はもっと大変!というのは神田は飲食店が星の数ほどあります。さらに美土代町やヒマスタのある司町近辺は駅から少し離れていることもあり素晴らしい飲食店がたくさんあるんです。チェーン店ではなく個人が運営しているような店が多く個性的で工夫をこらしていて和食からエスニック、バル、カレー、うどんまで半径300mでおおよそすべてのジャンルの料理が食べられる。

そこで「朝」なんです!だって朝って選択肢少ないじゃないですか。朝は朝食を食べてコーヒー飲んでジュースとおやつコンビニで買って会社行くわけです。神田駅から「MIDSTANDTOKYO」まで来る間に「スタバ」「サンマルク」「ドトール」「珈琲館」「デニーズ」「コンビニ」などを経るんですが、朝開けてる個人店というのはないんです。地域の人に朝の楽しみをひとつ新しく提供したい!ルーチンな選択肢にユニークな個人店を追加してもらいたい!それが「朝飲食」を考え始めた理由です。

僕の仕事はマルチカメラ収録と配信が(今のところ)メインなんですがこれは夜や週末が多いんです。朝から入るような長い現場というのはそれほど多くない。6時に仕込みで入り7時から10時まで営業して11時に撤収するというのはライフスタイル的には午前中にひとつ現場が増えるくらいの感じなんです。それを最初は自分で回して試行錯誤してフローが描けたらバイトに任せて運営をチューニングしていく。それが出来たら面白いな!と思っているわけです。

そして最後にみなさんにお伝えしたいのが「フィールド・オブ・ドリームス」という映画の話しです。これはケビン・コスナーが主演した野球に関する映画で特に男の子(かつて男の子だったすべてのおじさん)が見ると号泣してしまうような映画なんです。細かいストーリーはここでは割愛しますが

「それを作れば彼が来る」

という天からの声を聞いたケビン・コスナーが何を作ればいいのか?を探って何かを作ったらすごいものに出会えた!という映画なんです。(要約合ってる?)

今の自分はまさにそれなんです!何を作ったらいいか全然わかりません!でもあの場所で何かはじめたら何かが起こる!自分のこれからの人生に重要な何かが起こる!

それだけは確信しているんです!だから諦めない!あそこで朝何かを絶対にやる!

というわけで向かいのベローチェに入って一度頭をクールダウンしながら次の企画を考えます!

続く

(3295文字)



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