The J. Geils Band

      『The J. Geils Band』

 

なんの予備知識もなく聴いた時の衝撃はものすごいものがありましたね。

マジック・ディックの歌いまくるハープ、細かい技とかはどうでもよいJ ガイルズのギター、そして、ピーター・ウルフのいい具合によれた歌声が醸し出す、彼らにしか出せない独特のいなたい味わいが、デビュー作でもう完成の域に達してしまっているんですよね。

2枚目もいい作品なのですが、愛聴したのは圧倒的にこちらです。

楽曲もとてもシンプルで、ひたすらブルースをカラッと衒いもなく、肩の力がうまく抜けているところが、新人ばなれしたものがありますよね。

60年代のアメリカはビートルズやローリング・ストーンズといった英国ロックの衝撃に、アメリカのロックは翻弄されていたところがありますが、CCRの登場によって、「そうか、オレたちが本場なんだから、本場として自分たちの持っているものを出せばいいじゃないか」という事に気づいて、アメリカからも土臭いロックがいたるところで出現するわけですけども、J.ガイルズ・バンドのそういうものの中の1つと言ってよいでしょう。

彼らのよさを説明するのって、実はとても難しいんですけども、1つは、サウンドの作り方が常に音をギュウギュウに詰め込まず、すき間とか間合いがうまく取られているところでしょうね。

全員があんまり余計なことを言わない感じです。

そこに、ピーター・ウルフのよれた歌が絡むと、曰く難い味わいが生まれるんですよね。

80年代にはかなりポップしてしまい、大ヒットを出すことはできましたが、私は初期の方を高く評価したいです。



 

 

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