小学生のときに読んでいた児童向けインターネット入門書がもう一度読みたくなり中古で買いました! むろやひでき著『あいちゃんの7日間インターネット教室』(誠文堂新光社)です。
本書は小学5年の主人公「あいちゃん」が、パソコンに詳しい「おじちゃん」とともにインターネットを学んでいくというストーリー。1997年の刊行当時、筆者は小4だったので主人公の1歳下。
ネット接続の初期設定、メーラーや検索エンジンの使い方からホームページ作成まで内容はもりだくさん。キャプチャもいちいち懐かしい! ダイヤルアップの接続音が時代を感じさせます!
興味のあるホームページを見つけると、すぐ「メールで感想を送ろう!」と言いだすあいちゃん。メールを送るって結構ハードル高い気がしますが、現代でいうSNSのリプライくらいの感覚だったのでしょうか? そういう文化的な違いもおもしろいですね。
また"パソコンの先生"として登場する「おじちゃん」ですが、アクセスカウンター設置用のタグをコピペすることすらできません。初歩のHTML知識もなくてパソコンの先生名乗っていいのか?!
しかし逆に考えれば、当時は「パソコンをネットにつなげる」というだけで相当な設備や知識、労力を必要としたということでしょう。ググって情報がすぐ手に入る時代でもありませんしね。
主人公の"あいちゃん"と同じくらいのこどもたちが大人になる頃、いよいよインターネットはあたりまえになり(中略)「インターネットの教本」の存在が笑い話になっているかもしれません
とあとがきに書いてありますが、あいちゃんが31歳になり筆者が29歳になったまさに現在、電話も家電もネットに常時接続の時代。
本書の表紙をあらためて見たときも「パソコンとサーフィンしているイラストはなんの意味があるんだ?」と一瞬考えてしまいました。
以上、2017年から結城紫雄がお送りしました!
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