バッファローの「おもいでばこ」を家庭内アンビエントメディアとして活用する方法をヒマナイヌ川井が自分の試行錯誤を交えてお話します。

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アンビエントメディアは「環境に溶け込んで馴染むメディア」のことを言います。

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ちょうどシャープの電話機の液晶が写真のスライドショー機能が優れていて気に入っていたのですがより大きな画面で見たいと「おもいでばこ」を購入しました。

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最初はテレビラックのところに「おもいでばこ」を設置しました。

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「おもいでばこ」の売りであるテレビで見るためです。

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家のリビングは42型のワイヤレスAQUOSを壁掛けにしているのですがそこに「おもいでばこ」を接続してデジカメやスマホ写真を取り込みスライドショーのランダムシャッフルにしてみました。

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リモコンで使えるし気軽にいろいろなスライドショーのエフェクトが楽しめてとてもよいのですが根本的な問題がありました。それはテレビの入力切替を外部入力にしない限り「おもいでばこ」の写真は見られないということです。つまり能動的に「写真を見るぞ!」と家族内の誰かが思わないとテレビには表示されないのです。

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最初は物珍しくちょくちょくスライドショーにしていたものの24時間つけておこうとするパパと電気代がもったいないというママとの間で対立が生まれ常時写真を表示することは出来なくなりました。

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そこで考え方を変えて「おもいでばこ」のWiFiスポット機能を使いタブレットから表示させることにしました。

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Nexus7を額装してみるとデジタルガジェットのテイストが薄くなり紙の写真にムードが近づいてきます。このぴったりフィットする額縁を探すためタブレット片手にあらゆるインテリアショップを周りました。

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これをリビングの中央に置いてうしろからマイクロUSBで給電します。おもいでばこのアルバムをシャッフルのスライドショーにしておきます。

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コンパクトなので気分に合わせて場所を変えられるところがいいところです。

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でもこれって10年前ぐらいにたくさん出てほとんど死滅してしまったデジタルフォトフレームと形状的にはあまり変わらないんですね。中身が常に新しいというところは「おもいでばこ」ならではなんですが。

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そしてやはり小さい!紙焼きで言うと2L程度の大きさだから目には入るけどしっかり近づかないと写真のディテールがわからない。物足りなく感じたわけです。

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そこでトイレに置いてみました。なぜならトイレは男性の場合は立つ位置が決まっており画面が小さくても視線誘導がしやすいからです。1日に何度も行く場所ですから写真との接点も多くなります。

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トイレのタンクの裏からモールでマイクロUSBの電源を伸ばし額装したタブレットをかけてみました。トイレの壁に合わせて新しい額縁をまた探してきました。

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デジタルガジェット感を薄めるには思い切り古風な額縁にしたほうが振り切れるというのがわかりました。このような立体的な絵画っぽい額縁は逆にすごく相性がいいです。

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トイレにおいてみると画面が小さくても近距離の正面から見るのでとてもいい!ということがわかりました。

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「おもいでばこ」は複数のタブレットから同時にアクセス出来るし違うアルバムをスライドショーすることも出来ます。ならばiPadもフォトフレームにしてみようということで試してみます。

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こちらは特に額装せずに表示してみました。iPadは液晶比率が3:2に近いのでいわゆるデジカメのデフォルトの画面比率の写真とは相性がいいようです。でも最近紙焼きしないから「おもいでばこ」前提の16:9で撮っていると微妙な違和感が出てきます。

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そしてテレビと同じ問題が出てきました。iPadはリビングで家族のメイン情報端末としていろんなことに使っているんですね。ゲームしたり地図みたりニュースみたり音楽聞いたり。だから使っている時間が多すぎてスライドショーにする時間がない!ううむ。。

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そこで「おもいでばこ」専用の液晶を導入することにしました!これならどんなアプリにも邪魔されずにスライドショーを常時表示できるはずです。(なんたる投資。。)

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テレビを見るわけでもないのでチューナーはいりません。音を出すわけでもないのでパソコン系の液晶で充分なわけです。ポイントは白いベゼルです。ベゼルは細くなったとはいえ黒いフレームというのは壁につけたときに重量感が出てしまうんですね。そこでJAPANNEXTという32型液晶にしてみました。名前はジャパンでも中国製です。なんぞ!

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これを横にして使うとテレビに似てきます。なんとなく横液晶というのは動画を見たくなってしまう感じがありますよね?

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そこで発想を転換します。縦にしてしまうのです!よく駅の柱なんかに埋め込まれているデジタルサイネージって縦ですよね。あれです!

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「おもいでばこ」で縦構図の写真だけ集めてアルバムにします。さらに設定で90度回転という機能が「おもいでばこ」にはあるんですね。こうすることで完全なポートレート表示に最適化されます。

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この縦レイアウトはかなり鮮烈です。実際にリビングにあると存在感があります。なにより写真がイキイキと見えてくるんです!絵画で人物を描いているものってモナリザみたいに縦構図が多いじゃないですか。そういう古典的な肖像画みたいなムードが出てくるんですね。

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さらに出窓のスペースに馴染みます。ちょうど隣の家が近接していてカーテンを開けることがない出窓があったのでそこに設定してみました。

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カーテンが地味かな?と思ってポスター貼ってみたりリビングのムードをどう変えていくか試行錯誤しました。

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32型液晶の固定はケーブルモールを接着することで滑り落ちるのを防止しています。大きな地震がきたらバタンとしてしまうかもですがその時はその時です。

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こうしてリビングで子どもが座る席から食事などをする時によく見える位置に「おもいでばこ」の縦写真スライドショーを常時表示する液晶を設定しました。

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これを24時間稼働させているともうインテリアの一部になるんです。これがめちゃくちゃ大切です。いつも楽しかった家族の「おもいで」がそばにある。自分が愛されているということを常に感じることで家族前提に肯定感、多幸感が醸成されるんですね。

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10万枚の写真からシャッフルされる家族写真を見ながら「また旅行行きたいね!」「これ美味しかったね!また行きたい」みたいな会話が自然と生まれるようになりました。

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この縦液晶は時々レイアウトを変えて別の部屋に設置することもあります。

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こうして部屋によってスライドショーするアルバムを変えることで壁紙を変えるような効果が生まれます。

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おもいでばこ専用の縦液晶を導入することで「おもいでがインテイア化」したのです。

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こうして24時間液晶モニターをつけていると画面が発光体なので夜に少し眩しい、間接照明と馴染まないなどの問題も感じてきます。

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そこで小型のモバイルプロジェクターでも試してみました。

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ソニーのモバイルプロジェクターをレビュー用に借りるタイミングがあったので「おもいでばこ」を接続してみました。このモバイルプロジェクターは親機がちょうど「おもいでばこ」にそっくりなサイズなのです。

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親機に入力された写真や映像がWiFiでバッテリー駆動するプロジェクターに送られ表示されるという仕組みです。ケーブルがないので自由に設置できるのが面白いところ。

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このプロジェクターは映画などを見るには暗すぎると感じたのですが逆に写真などを間接照明をした薄暗い部屋に投射するにはちょうどいいんです。

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液晶モニターだと発光しすぎて存在感が出てきますがプロジェクターの反射光は柔らかな光で壁紙の凸凹すらも味になってきます。

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テーブルに紙を置いてプロジェクションしてみるとこれもまた不思議なムードになります。

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スケッチブックなど表面がざらざらしたものも面白いですね。

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生ハムを投射していたら食べたくなったのでついフォークを持ってきてしまいました。

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ならばいっそお皿に投射したら面白いかも?と思ってやってみましたが厚みがあるとプロジェクターのオートフォーカスがうまく効かないようです。つるつるした素材よりザラザラした素材の方が味が出るということもわかってきました。

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動画などはスケッチブックに投射しているとつい再生ボタンを指で押したくなります。いずれセンサーがついてインタラクティブになればこうしたことも自然に出来るようになるでしょう。

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こうして「おもいでばこ」の写真をモバイルプロジェクターで紙に投射すると紙のアルバムなのにどんどん写真が入れ替わって懐かしいような新しいような不思議な気持ちになります。

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輝度が低めのモバイルプロジェクターと「おもいでばこ」を組み合せることで壁などの素材と馴染みがいいことがわかりました。

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こうして様々な家庭内の表示スタイルを試行錯誤してわかったことは「おもいで」を日常の中に環境として溶け込まされることで家族の意識が変化していくということでした。

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テレビにつないで時々「おもいで」を見るだけでも「おもいでばこ」は優れたデバイスですが縦表示のHDMIアウトとWiFiによる複数タブレットからの別アルバムの再生を組合せるとさらに面白くなります。「おもいでばこ」は家庭内のアンビエントメディアを実現する最先端のガジェットなのです。

書き手:ヒマナイヌ川井(おもいでばこ認定アンバサダー) 

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