すごい絵力を持った監督です!低予算なのに絵でグイグイ見せていく!カットの割り方が上手く詰め込んで畳み掛けるんじゃなくて1カット1カットすごく印象に残るような編集をします!

時空を行き来する「ルーパー」を最初に見たときの感覚みたいな。あとジャンルは違うけど大仕掛けじゃないのに世界観が素晴らしい「ガタカ」とかも思い出しました。若い作家の感性に触れた!という感触があります。フィルムフェスティバルで名前も知らない監督の作る面白い映画を見た時のような読後感があります。



これAmazonプライムビデオにあるんですがそこにある解説読んでもなんのこっちゃさっぱり内容がイメージできないんですね。

麻薬なんかを略奪する窃盗団の視点で物語は始まるんですが次に救命士の女の子に話が変わるんです。それで彼女が家に帰ってテレビを見るとさっきの窃盗団のテレビ番組をやってる。現実とフィクションが入れ子になってるんだけどそれがなぜか繋がってしまうんです。テレビで。ちょっとクローネンバーグの「ビデオドローム」にも通じるものがあります。

ここからいい感じにグイグイ行くんですね!とても俳優もとても印象に残るキャスティングだし絵も面白いからなに?なに?どうなってるの?と思いながら引き込まれて行く。

低予算だから夜にヘリが飛んで主人公を追いかけるシーンなんてサーチライトと効果音だけで表現してたりします。自主映画っぽさもあって面白い!でも全然チープじゃない。フレーミングのセンスがこの監督は抜群にいいんです。デビットフィンチャーの「セブン」も思い出したな。

後半いろいろと構造が明らかになってくるとちょっとそれはなぁ?とか思うところもあったりするんだけど見て損はない若い才能に溢れたカッティングエッジな1本です!なんか寝付けない夜なんかにオススメ!

以上、Amazonプライムビデオからお送りしました!

(777文字)
このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr