マルチカメラ収録&配信の現場では複数のカメラの映像がカットごとにつながるので同じカメラを使うのがもっとも自然です。

マイクロフォーサーズの場合はパナソニック系とオリンパス系でレンズの絵の傾向が違うのでどちらかに統一したほうが現場での色合わせは早くなります。今回の現場ではパナソニック系のレンズをメインに決めカットにNOKTON 25mm F0.95を配置しました。



GH4にはHD-SDIのユニットがオプションであるので現場でのケーブルの取り回しに重宝します。



照明は匠商会が開発した強力なLEDフラットライトを使用。空冷ファンがついているのですが非常に静かでコンパクトです。正月番組らしい華やかさを出そうとジブアーム(ミニクレーン)も導入しましたがセットがあまり立体的ではなかったため使用カットは少なめでした。



もっとも多くのカットで使ったのがNOKTON 25mm F0.95です。解放で使うと飽和してしまうのでF2.8あたりで使うのがいい感じです。やはり絵がシャープで被写体が立体的に見えるのでスイッチャーのマルチビューでも際立って美しくテイクするカットも自然と多くなります。



今回はセットが小さかったのでカメラはセンターに集約し人物の背景が金屏風の範囲で収まるように設置しました。

カメラマン用の返しはスルーアウトのついている7インチモニターを使っておりこれをディジーチェーン的に演者返しモニターまで延長することでHDMIスプリッターを使うことなく3台のモニターにプログラムアウトを表示しています。



音声に関してはデジタルワイヤレスを3波使いました。廊下を50mほど歩いて別の部屋に行くなどの移動カットがあるため2つの部屋の両方から電波が受信できるところまで受信機を延長しました。



移動カットはSONYのFS5を使います。LEDライトをつけたカメラにマンフロットの一脚をつけてスタビライザー的に安定させて後退しながら人物を追います。

実際はHD-SDIケーブルがつくのでケーブルマネージメントにひとりつきました。SkyWave/CamWaveなどを使う案もあったのですがこのカットの代替えカメラがないため安全策としてケーブルにしました。



音声はマッキーのミキサーで3発のワイヤレスラベリアマイク音声と構成作家さんがMacBookから出す音を集約してFSディレイで映像スイッチャー分の遅延を調整して最終段に音を送ります。ワイヤレス系が落ちた時のためにガンマイクもバックアップで立てています。



別の部屋の記者会見部分はXF205とXA25を使ったベーシックなビデオカメラのマルチカメラを組みました。



スイッチャーはATEM 1M/EとATEM TVSを使いそれを集約したものを配信します。



配信はLiveShell Xの1080p/4MbpsでYouTubeLiveに送出。バックアップとしてWireCastを待機させました。

LiveShell XはPROから大幅に機能がアップしており3つのサーバーへの同時配信なども出来るので便利に使っています。(ツカパーのライブ配信でも24時間稼働させています)

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こうして2つの会場に合計10台のカメラを配置して6人のスタッフでマルチカメラ収録&配信の技術パートを担当しました。



配信のコメントを見ていると概ね好評だったようで胸をなでおろしています。(この日のアーカイブはこちらにあります。)



こうした芸能人のトーク番組から国際シンポジウム、セミナー、大学の講義までLiveNinjaは幅広い案件に対応しています。案件の特性と予算に応じた機材構成、スタッフで対応いたしますのでお気軽にご相談下さい。(LiveNinja 主宰 川井拓也)

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