旋風児と書いてマイトガイと読む!なんたる強引さ!
小林旭の代表シリーズにも関わらずwikiに項目がたたないほどのB級作品!
脚本、演出、演技どれも驚くほどゆるい!ご都合主義極まる!という感じのチープな娯楽作ですが銀座が舞台だけにロケシーンやクルマ、飛行機は見どころがあります!
それにしても字数の多いタイトル!
冒頭は派手な銀座のネオンのコラージュから始まります!
「007は2度死ぬ」にもこんなモンタージュありましたね!
和光に三越にワシントン靴までくっきりはっきり!ネオンや看板の位置もバッチリです!
これは三原橋のあたりでしょうか?都電の6000系の勇姿!たまりません!
そして事件は築地の三吉橋で起こります!
ほら!今は首都高だけど川があった頃の三吉橋!
ここ超ボンクラな演出で脱力してしまう出来なんですが橋を歩いていると
後ろからクルマがやってきて狙撃されます!
ううっ!みたいな感じのあっけなさ!
そして輪転機が回る!昭和の映画には必ず出てくる手法ですね!
この三吉橋は首都高のために埋め立てられました。
映像考古学のためにiPad版も買った「東京時層地図」は時代の違う2画面の地図を自由に比べられます。
埋め立てられる前の三吉橋はこんな感じです!
機内ではタバコぷかぷか!昭和の飛行機は喫煙オッケーでしたからね!
羽田空港のシーン!プロペラの4発エンジンたまりません!ダグラスDC7ですね!
ここに出てくるタラップが今から見ると珍しい!らせん状です!
香港に飛ぶ!ってシーンがあるんですがそこはアリネガだから画質が全然違うのはご愛嬌!
香港のマーケット!と出てくるのは横浜赤レンガ倉庫ですね!
クルマもいろいろ出てきて楽しいです!
すんごい顔のアメ車?
色がみんなデーハー!
理研光学の看板が見えます。
感心したのがこの車内シーンのスクリーンプロセス!この時代のは不自然なのが多いけど実に自然!右はふっくらしてる浅丘ルリ子です。
宍戸錠はえらくポンコツなクルマに乗っています。
そしてミッションインポッシブルのトムクルーズも仰け反る小林旭の変装!
さらにひどいシーン!赤影か!お前は!これも誰も気づかないという!
右にある標語が味わい深い!
「新聞はゆらぐ政治に打つくさび」
「読む人の心で作る良い新聞」
編集局の壁にも標語があります。
って言うかこれiPad Air2にしてから初めての映像考古学なんだけどAmazonプライムビデオの解像度上がってるな!
新聞社のロビーのシーンはロケです。都電の動きに合わせてカメラがドリーバックしたり苦労が偲ばれます。
ロカビリー喫茶!
そうそう!昭和の歩道ってこのタイルですよね!ボコボコのやつ!
最後は銀座の夜景です!これも当時のフィルム感度を考えると見事なショット!
こんな感じでロケシーンが楽しい!1959年の銀座をたっぷり楽しめます。
Amazonプライムビデオにあるのでヒマな人は見てください。
以上、Amazonプライムビデオからお送りしました!
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