関根恵子は「おさな妻」がデビュー作の予定でしたが「高校生ブルース」の主役が登板し先に代役をやることになります。

どちらも当時15歳(中学3年生!)が高校生の役をやりヌードも披露するというセンセーショナルさで話題をさらいました。関根恵子はデビューした1970年に実に4本もの映画に主演します。

「おさな妻」は高校生が子持ちの建築家と結婚する話なんですがその中で東急文化会館前がマルシェみたいになってるカットが出てきます。

1956年に建った東急文化会館は撮影時既にオープンから14年経っていますので最新スポットではないはずですが、都会的な華やかさもありデートのシーンのロケ地に選ばれたのでしょう。


この東急文化会館は既に壊されてヒカリエになっています。今やLINEをはじめとしたIT企業の本社が集積しているビルです。

映画で右奥に写っているカマボコ型の東急東横渋谷駅も地下に移動して今や跡形もありません。


2016年に同じ場所から撮るとこんな感じです。奥の首都高の曲線のアーチは変わらないのでそこでトリミングを合わせました。


2016年3月にヒカリエの上から前の東急東横渋谷駅のあったところを見下ろしてみるとこんな感じ。もうホームは解体され線路もなくなっています。

激変していく渋谷周辺は今だけの風景が続くので記録しておくと面白いかもしれません。

以上、これからもずっとある風景より、もうすぐなくなる風景に心惹かれるヒマナイヌ川井が渋谷ヒカリエからお送りしました!

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