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陸軍中野学校とはずいぶん物騒なタイトルです。

中野といえばサブカルチャーな街!中野サンプラザに中野ブロードウェイがランドマークですが江戸時代は犬屋敷だったことはブラタモリなどでも紹介されましたよね!

最近は中野セントラルパークなんかも整備されて昭和なごちゃごちゃした街並みに加えて豊洲的なスッキリ空間も出現し面白くなってきました。

中野セントラルパークの一角に警察病院というのがあるんですがここに実在したのが日本初のスパイ養成機関である陸軍中野学校なのです。

早稲田通り沿いの警察病院の敷地にはひっそりとその石碑も残っています。

映画「陸軍中野学校」はその実在したスパイ養成学校を舞台にした映画です。

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主演は眠狂四郎の円月殺法で一世を風靡した不世出の大スター!市川雷蔵!電子戦隊デンジマンの電子満月斬りは円月殺法がネタ元です。

監督は増村保造!大好きな監督です。

最初に見たのがこの作品で以後かなりの作品を追っていますがどれもシャープで現代的で編集のテンポが早く日本映画には珍しくドライで乾いたテイストです。

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東宝の加東大介がスパイ学校創設のキーマンとして出てきます。この人どんな役も出来てスゴい人です。

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大映スコープによる横長の画面は日本映画の全盛期で鍛えられたスタッフによる職人技を堪能できます。陰影のある照明とキレキレのアングルが痺れます!

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この作品はセット撮影がほとんどなので映像考古学的なお楽しみは少なめです。冒頭に出てくる靖国神社のカット。

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九段の軍人会館などが出てくる程度です。しかし見所はそこではありません。

今からすると強引で滑稽にも見えかねないストーリーをテンポよくグイグイ進める演出と横長のモノクロ画面を完璧に埋める人物配置にあります!

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どうですか!この構図!人物配置!

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もう絵になりすぎていてたまらんです!

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日本家屋での奥行きのあるショット!

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余白を大胆に使った構図!

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肝心の陸軍中野学校はボロボロのバラックで超脇役です。

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うーん、ボロい。。

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スパイ養成の過程が淡々と描写されます。

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暗号解読の授業。

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女も利用しろ!と性感帯の授業。今だと確実に放送できませんね。

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この時代の日本映画はスターにしっかりとした照明が当たります。

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どんな構図になっても俳優の顔に照明がビシッと当たります。カッコいい。。

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数少ないロケカットは陸軍省の建物。

横浜の外人墓地。

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英国領事館に潜入して暗号コードを盗むという展開です。

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苦労して盗んだ金庫の鍵がこんなに原始的なのはご愛嬌。カッコいい照明でスルーするところでした。

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この映画には2回驚くような展開があります。今の感覚からするとええ!!!そうなるか!!って展開になるんです。

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ひとつは中野学校の同級生があるミスを犯した時の仲間の対応。

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そしてもうひとつは主人公の恋人をめぐる衝撃のラストです。

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増村保造のドライな演出の真骨頂とも言える展開です!

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2016年の感覚で見ても全然飽きない昭和の邦画の傑作です!

この作品はAmazonプライムビデオにあるのでプライム会員なら無料で視聴できます!

私のオススメ中のオススメ!ぜひこの機会に見てください!


以上、Amazonプライムビデオからお送りしました!

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