機材が小型化していくことでワンマンでもマルチカメラ収録は出来るようになってきましたが、映像と音声のクオリティを担保するには最低でも4人必要です。スイッチング(収録)、撮影、照明、音声の4人です。

今回はATEM 1M/Eをメインスイッチャーとして使ってマルチカメラ収録するときの録音レベルの合わせ方について説明します。

音声ミキサーからXLRケーブルでATEM 1M/Eに音声がきておりオーディオフォローを使わずEXT入力だけを使う場合を前提に説明します。

まず音声さんに-6dBの1Khzの基準信号を出してもらいます。

ATEM のコントロールパネルのオーディオメーターを開きこれが-6dBになるように調整します。EXTのスライダーは+6でちょうどよくなります。ATEMのオーディオメーターはグラデーションで文字も薄いグレーなのでとても見にくいのですが写真のようになっていれば問題ありません。



次にATEMにHD-SDIで接続されている収録レコーダーのレベルメーターを確認します。
SamuraiBladeの場合はこのように表示されます。ちょうど-6dBまで触れています。
ATMOSのレコーダーはレベルメーターに数字があるので確認しやすいです。
 

パナソニックのHMR10Aではこのように表示されます。実にわかりにくいですね。

こちらにも書きましたがHMR10Aのレベルメーターで入力信号が無いときも表示されている右の白い線は-12dBです。

ここから6つ右の目盛りがピークの0dBです。

音が入力されない限りどこまでレベルメーターがあるのかわからないという業務用機器にはありえないダメなUIです。-12dBから0dBまでが6目盛りということは3目盛りはちょうど-6dBの位置にあたります。この写真のようになっていると適正ということです。



こうしてマルチカメラ収録では音声ミキサーからの音が適正なレベルでATEMに入力され映像とエンベデッドされ収録レコーダーに送られているか?を確認することが大切です。

リップシンクのためにディレイをかけることも重要です。HD系のスイッチャーは音声より映像が遅れるので音声をあらかじめ遅らせる必要があります。この処理をしないと口の動きより声が微妙に遅れて違和感のある映像になります。このことは別の記事で説明したいと思います。

話し声や笑い声や拍手など、突発的に変化する音声レベルが常に適正であるか管理し監視するのはスイッチングと撮影と収録と配信をひとりで行うワンマンオペレーションではほぼ不可能です。ベストエフォート型サービスとしては提供は出来ますが、映像・音声のクオリティをしっかり担保したい場合は専任のスタッフがそれぞれのパートを責任もって管理できる4人体制を LiveNinja ではオススメしています。

以上、3331からお送りしました!

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