ビデオカメラのトレンドは民生も業務用も4Kが主戦場になっている。
レンズ交換式マイクロフォーサーズのビデオカメラ型ボディというのはパナソニック製ではAF105を最後に進化が止まってしまった。これはGH4が4K対応してそのポジションを奪ったこともあると思うが残念なことだ。
ソニーはスーパー35mmセンサーを搭載したEマウントの4KカメラFS5を出してきた。ずんぐりとしてコンパクトな筐体を見た瞬間に「ああっ。。1年前にこんな感じでAF105の後継機が4Kで出てたら売れたのに!」と思った。
私だけかもしれないがAF105とFS5は筐体のイメージが似ているように見える。
FS5はコンパクトな動画カメラが好きな自分にとって興味を惹かれる機種だ。手持ちやドローンに乗せてどう固定するか?などを考え抜いてあり素晴らしい。
奥行きがないので重量バランスが取りやすそうだし液晶やグリップを着脱可能なのも今のニーズに合っている。値段はボディのみでも58万するのでマルチカメラのうちの1台にするには格上すぎる感じはあるがドキュメンタリーやプロモーションビデオを作る人には価格と性能のバランスがよいカメラだろう。
FS5は最新のビデオSALON表紙にもなっているがサイドに集約されたスイッチが機能的で美しい。
パナソニックではレンズ一体式として4Kのマイクロフォーサーズ機であるDVX200を出してきたが筐体がかなり大きく自分のニーズには合わないと感じた。
ビクターのLS300はマイクロフォーサーズマウントのレンズ交換式でスーパー35mmセンサー搭載機というユニークな立ち位置の4Kカメラだ。単焦点レンズでもズームレンズのようなカメラワークを可能にするバリアブルスキャンマッピングは特筆に値する。
しかし自分の業務範囲を考えるとマルチカメラで大判センサーのボケ味を使ったHDMIのスルーアウトを出すだけならGH4もいらず未だにAF105/GH2で充分。
来年の仕事のために何に新規投資しておくか悩ましい年末である。
追記:2015年はキヤノンiVIS mini XとXF205とOSMOを買った。キヤノンの話はまた別の時にまとめる予定。
(943文字)