1970年の日米合作映画である「トラ!トラ!トラ!」を見てびっくりしました!


日本映画専門チャンネルでやっていたのは日本公開版らしいのですが、タイトルの順番やいくつかのシーンが追加されたバージョンでした。

オープンセットで組まれた空母赤城のシーンから始まるこの映画はどう見てもアメリカ人が喜ぶとは思えない謎のハリウッド超大作なんです!

音楽はジェリーゴールトスミスでこれが実にいい!!今だとハンスジマーがやるところですがジェリーゴールトスミスは打楽器に特徴があるんです!ほら!シュワルツネッガーのトータルリコールとかの人だからね!

この映画はアメリカ人と日本人がそれぞれのシーンを演出している合作という珍しいスタイルです。

日本版の監督には深作欣二もクレジットされています。

日本のロケシーンもちょくちょくあります。

この映画は熱血で感情移入出来るヒーロー的な人物がひとりも出てこない不思議な構成なんです!

真珠湾攻撃に至るまでの日米双方の舞台裏が淡々と交互に描かれながら進行する。キューバ危機を描いた「13デイズ」とかどう終戦に持っていくか?を描いた「日本のいちばん長い日」などが好きな人なら楽しめるんじゃないでしょうか?

そんな前半の長くてゆっくりした展開に油断しててびっくりしたのが後半の圧倒的な戦闘シーンです!!

もう前後が全然別の映画みたいな感じなんですよ!

まずはじめに言っておきますがこれ1970年の映画です。まだコンピューターグラフィックとかありません。

特撮も使われてますが驚くべきことにほとんど本当に飛行機飛ばして撮影してます!!

赤城で発艦を待つ零戦の勇姿!!

編隊を組んで真珠湾に迫るシーン!

これアメリカ製の練習機を零戦に似せて改造し編隊を組ませて本当に飛ばしているんだそうです!

その零戦が旋回していくシーン!何度も言いますがCGでも特撮でもないって凄くないですか??

圧巻は真珠湾攻撃のシーン!!

飛行場に襲いかかる零戦!本物です!


強烈な爆発!本物です!!

炎上する飛行機から逃げる水兵たち!
合成じゃありません!本物です!!

ヤバすぎる!!!!爆発デカすぎ!近すぎ!スタントマンまじで必死に逃げてるし!!

激突する飛行機から回転するブロペラが飛んできてかすったりします!見てる方は撮影中に本当に人が死んでるじゃないか?とドキドキするくらいです!

マイケルベイの「パールハーバー」とかはCGよくできてるねぇー!って真珠湾のシーンを見てるわけじゃないですか。

「トラ!トラ!トラ!」は本当に改造型の零戦飛ばして爆発させてますからとんでもない迫力なんです!!

B17も見せ場があって片輪で不時着させるシーンがあります。これも模型じゃありません。本物です!

ちょっとマジ古い映画だと思って油断してたら度肝抜かれました!

しかもこれ日本人が見るとカタルシスあるかもだけどアメリカ人が見たらふざけんな!というくらいアメリカ軍にいいところがない映画なんです!

いろんなミスが重なり奇襲されてしまう前半部分もそうですが戦闘シーンでも零戦を撃ち落とす見せ場はあるものの基本はヤられまくる。まぁ、真珠湾攻撃の映画だからそりゃそーなんですが、アメリカ人がこれを見る理由が思い当たらない!

これ誰のための映画なんだよ!という意味では完全に日本人のための映画!真珠湾奇襲攻撃大成功再現映画です!

そして日本版にのみこんなシーンが追加されています!

おおお!!渥美清!寅さんじゃないですか!トラ!トラ!トラ!だけに!

2分足らずのシーンですが喜劇ムード溢れるナイスな演技を見せてくれます。さすがです!

映画マニア的には黒澤明が脚本を手がけ撮影始めたのに降板などの舞台裏エピソードが興味深いところですがそんなの興味ない!って人でも大丈夫!

CGない時代の火薬多すぎだろ!本物で撮ってるぜ系戦争アクション大作として楽しめると思います!

以上、日本映画専門チャンネルからお送りしました。


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