映像考古学というカテゴリーの記事を試行錯誤しながら書いていて考えてることがある。
この「東京ジョー」のスクリーンプロセスのために撮影された新橋、渋谷映像はなぜあんなに多くの人を惹き付けたのか?
1947年なのに映像が鮮明であること、解像度が高いこと、そしてそこに人の生活が写り込んでいるというのが理由ではないだろうか?(音楽がエキゾチックでイイ!というのも大きい)
あれから相当な数の古いフィルムアーカイブを見ているが、この新橋、渋谷映像に匹敵する映像には出会っていない。同じクルーが撮った羽田映像くらいだ。
例えばもっと古い時代のニューヨークの映像なども紹介してみたが反響は少ない。これは外国ということ、そこに人が写ってないことが大きい。生活感がないから動く建築写真に過ぎないのだ。
現代の私たちが見たいのはその時代に生きた人々の生活。それを当時の常識を上回る解像度の動画で見たときの驚き!
画面の中を凝視して風景、人々を観察する。そこから時代や場所を特定する。何度も何度も繰り返し再生しながらその時代の人々に想いを馳せる。
これが映像考古学が目指すべきスタイルではないだろうか?
そんなことを考えながら広大なインターネット上の古い映像を調べたいと思っている。
また胸が熱くなるような映像があったらここでご紹介したい。
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