1948年に35mmのムービーカメラで撮影された東京の鮮明すぎる映像がGHQ撮影のものではなく、ハンフリーボガート主演の1948年制作ハリウッド映画「東京ジョー」のスクリーンプロセス用実景の流出アウトテイクだったことがわかり、ますます映像考古学的な好奇心が湧いてきました!

そこで早速この予告編の最後に出てくるカットのカメラアングルを確認しに行ってきました!

(というかこれトレイラーって書いてあるけど全然予告編になってないよね?)

予告編で道玄坂をハンフリーボガートの代役が歩いていきます。ここは合成ではなく東京で役者が歩いているのをカメラが移動しながら撮影しています。

道玄坂百貨店の看板が左の奥に見えます。


次のカットはカメラが逆向きに切り替わります。

ここはスクリーンプロセスです。この言葉は日本独特のものであちゃらではバックプロジェクションというそうです。

ヒッチコック映画やローマの休日などで見かける俳優の後ろがスクリーンの映像というやつです。運転するシーンなんかはたいていこの手法でしたよね!

ドリフの「8時だよ!全員集合!」でもクルマで銭湯に突っ込んでいくみたいなコントで使ってましたよね? あれです。


道玄坂百貨店の看板が今度は右に見えますね。前のショットから100mくらい進んだところでしょうか。

そして次のカットが面白いんです!ここが今回の検証ポイントです!


歩く代役の背中をカメラが追って滑らかに移動します。輪タクを止めた代役は顔を見せないように気を遣いながら吸っていたタバコをポイ捨てします!

けしからん!って思うかもしれないけど昭和はポイ捨て上等!の文化ですからいいんです。



面白いのはそのあとで、カメラは輪タクを追うのではなく落ちたタバコの先を追います。画面の外から日本人が5人ぐらいガバッと出てきて捨てたタバコを奪い合います!

終戦直後にGIのジープに群がってチョコを拾う子どもじゃないんだから。。

予告編はここで終わりますが、本編ではこのあとハンフリーボガートがスクリーンプロセスの渋谷を背景にして輪タクの運ちゃんに

「ニチョウメギンザ!」

と言います。すると運ちゃんは

「ヘイッ!」

と返事して漕ぎだします。

何そのざっくりした行き先!!!

で、これどこで撮影してるかというと画面の中に大盛堂書店が見えることからもわかるように日本一有名なココです!


カメラはこの109ビルの角から渋谷方面を見ていたんですね!いや、もちろんその頃は109ありませんけどね。


iPod touchで動画を一時停止して比べます。なるほど!地理的にもバッチリ一致!

モノクロで撮ってみました。

2015年8月(現在)


1948年10月(67年前)

いやー!1948年の渋谷は空が広かったんですね!

それでは皆さん、今日はこの曲でお別れしましょう!(つづく)



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